「日本一の階段屋」を体現する仕事。複雑な現場を納める施工管理チーム、困難と成長の裏側

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株式会社横森製作所

超高層ビルから商業施設、スタジアムまで。株式会社横森製作所は、国内トップシェアを誇る鉄骨階段メーカーとして、日本のさまざまな景色を創り出しています。 創業から70余年、高い技術力で「日本一」の称号を得ている当社ですが、その製品を実際の建築現場に納め、形にする裏側には「施工管理」たちの知られざる苦悩とストーリーがありました。 今回は、横森製作所の工事部3課で活躍する3名の社員(菅野、堀場、灰塚)のエピソードを通じて、現場が抱えるリアルな課題と、それを乗り越えるチームの裏側に迫ります。



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想像を超える「階段屋」のリアルと課題

「自分が手がけたものが、形として残る仕事がしたかったんです」そう語るのは、前職の造園業から2004年に中途入社した工事部3課のリーダー・菅野です。 同じく中途入社のグループ長・堀場は、設備の施工管理などを経て「メーカーとしての確固たる強み」に惹かれ2014年に入社しました。 そして、入社4年目の若手である灰塚は、「働くなら何かの分野で一番の会社が良い」と、トップシェアを誇る当社へ新卒で飛び込んできました。

それぞれが熱い思いを胸に入社してくれましたが、当社の鉄骨階段の施工管理という仕事は、想像以上に目まぐるしい側面を持ち合わせています。 建築現場において「階段」は、他の多くの職人さんたちが移動するための重要な作業動線となるため、真っ先に必要とされます。 そのため、一つの現場に常駐するのではなく、「スポット業者」として日々さまざまな現場を飛び回ります。 動いていないプロジェクトも合わせると、一人の施工管理が担当する現場は、約20件にのぼります。ゼネコンの現場監督や鳶(とび)職人など、関わるステークホルダーの数は膨大で、現場が動いている間は調整の電話が鳴り止みません。

一見するとハードな環境に思えますが、これは当社の階段が現場のあらゆる人から真っ先に待ち望まれているという、確かなニーズの証拠でもあります。 また、多くの現場を抱えるからこそ、優先順位をつけて自分の裁量で行動予定をコントロールできるようになれば、自分の意思で休みを取るなどメリハリをつけて働くことが可能です。 毎日違う現場を訪れるため「決して飽きることがない」というのも、横森の施工管理ならではの魅力です。

意匠性の高い階段を納める緻密な計画と「壁」

彼らを悩ませるのは、担当件数の多さだけではありません。 お客様がこだわる意匠性の高いおしゃれな階段ほど、現場に納めるのは至難の業です。 たとえば、すでに竣工している(建物が出来上がっている)ビルの中に階段を入れるケースです。 工事部3課リーダーの菅野は、その緻密な裏側を次のように語ります。

「トラックの大きさや荷下ろしのスペース、エレベーターの寸法までをすべて考慮し、階段をどう分割して運び入れるか、緻密な搬入計画を立てる必要があります。」(菅野)

決められた納期の中で工程表を作成し、次の日の予定を見越して早め早めに手を打たなければならないというプレッシャーが常にあります。 構造的に難しい階段では、ある程度形が出来上がってきてから初めて数ミリの「誤差」が発覚するトラブルも発生します。 そうした不具合や突発的な事態を現場で直せるのは、やはり経験のある熟練の職人さんたちです。 構造溶接など資格を持った協力業者の方々の高い技術力に助けられ、お互いにフォローし合いながら、数々の難しい現場を形にしています。

危機を救う「職人の技術」と「温かいチーム力」

数々の困難な壁を、彼らはどのように乗り越えているのでしょうか。 そこには、横森が長年培ってきた「チーム力」と、協力業者との深い絆がありました。 現場でのピンチを救ってくれるのは、専門の資格を持ち、階段の取付けや構造溶接などを担う経験豊富な職人さん(協力業者)たちの存在です。 限られた熟練の技術を持つ彼らの協力があるからこそ、高い要求にも応えることができています。

また、社内の強固なフォロー体制も若手の成長を後押ししています。 総務部から異動し、未経験で現場に出た灰塚は、最初は先輩にずっと同行し、徐々に仕事を覚えていきました。 今では月に2~3件のペースで新しい現場を一人で任されるまでに成長しています。 灰塚にとって、グループ長の堀場をはじめとする先輩たちは「報告や相談を全部受け止めてくれ、他部署への要望もフォローしてくれる心強い存在」です。 一方の先輩たちも、「夕方、若手が一人で現場から戻ってくる姿を見るだけで、たくましく成長したなと感じます」と後輩の成長を喜んでいます。 社外(現場)の風当たりが厳しい時がある反面、社内は気軽に質問や相談ができる非常に温かい環境が根付いているのです。

現場の動線を創る誇り「早く階段が欲しかった」

苦労の末にバラバラだった鉄骨が組み上がり、美しい階段として完成した時の達成感は、何物にも代えがたいと言います。 階段が取付いたことで、他の職人さんたちの作業動線がスムーズになり、「早く階段が欲しかったんだよ」と直接感謝の言葉をかけられる瞬間は、施工管理にとって大きなやりがいです。さらに、「横森」という名前はゼネコンや鳶職人の間で広く浸透しており、現場に出れば「日本一のシェア」を肌で感じることができます。 巨大なプロジェクトの現場や、建物の顔となるエントランスに自分たちの階段が納まっている光景は、彼らにとって最大の誇りとなっています。



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今後の“横森製作所の施工管理チーム”

厳しい現場をチームで乗り越え、自己成長を続けるメンバーたちに今後の展望を聞きました。 リーダーの菅野は「部下たちが気持ちよく働けるようフォローし、さらに『強い課』を作っていきたい」とチームビルディングを見据えます。 堀場は「難しい階段の施工を引っ張っていけるよう知識を深めつつ、若手たちにノウハウを教え、同じレベルの管理ができる人材を育てたい」と後進の育成に意欲を燃やします。 そして若手の灰塚は、「まずは先輩の背中を追って一人前になり、資格取得にもどんどんチャレンジしていきたい」と力強く語ってくれました。

新卒・中途を問わず、未経験からでも建築のプロフェッショナルへと成長できる環境が、横森製作所にはあります。 売上200億円を目指し、横森の施工管理チームはこれからも、日本の建築現場を裏から支え続けていきます。