絵を額に入れて飾るとき、壁に2本のクギをうまく水平に付けられなくて額がナナメになってしまい、始めからやり直し……と、なかなか面倒な思いをした人も多いはず。この問題を解決した受け具の「Beehive Picture Hangers」は、特殊な金具を額のほうに取り付けておくことで、クギの位置が悪くても額の角度を簡単に調整できるようになっています。

Beehive Picture Hangers by Matt Bigelow - Kickstarter

https://www.kickstarter.com/projects/1005351285/beehive-picture-hangers

Beehiveがどんな製品なのかは以下のムービーを見れば一発で分かります。

絵を壁に飾る時は額の大きさや、壁の端から飾る額の位置までの距離などを測定し、どの位置に固定するかをしっかり決めておく必要があります。



これが骨の折れる作業で、測定に失敗したり……



壁に刺したクギの位置が間違っており、額がナナメになってしまうことも。



その場合はもう一度クギを抜いて……



失敗したとこは修正する必要があり、かなり大変。



また額の後ろが不格好になってしまうのも嬉しくない点です。



そこで、額を壁に飾る際の作業を劇的に簡単にするために生みだされたのが「Beehive Picture Hangers」。



使い方は3ステップ。まず、額の後ろの上部2カ所にホルダーを取り付けます。



ホルダーをつけた状態の額を、壁の飾りたい部分にぐっと押しつけます。



ホルダーの後ろ部分にはトゲがあるので、壁に押しつけると……



こんな感じで跡がつきます。



そこに受け具を打ち込んでいけばいいわけです。



あとは受け具にホルダーをかければ完了。



Beehive Picture Hangersの優れている点は、受け具を壁に固定した後でも額をかける位置の調整ができるところ。透明なプレートを使って仕組みを見てみます。



ホルダーには蜂の巣のようにたくさんの穴が空いているので、一番上の段の真ん中の穴にかけたり……



隅っこにかけたりと、微調整が簡単にできるわけです。いざ壁に掛けてみて離れて見ると「ナナメになっている……!」という時でも受け具を外す必要がなく、簡単に位置を変えられるので、非常に便利。



重量は30ポンド(約14kg)まで耐えることができるので、額に力を込めても問題なし。



大きな額でも飾れるようになっています。



Beehive Picture Hangersは「ORIGINAL」と「MAX」の2種類があり、ORIGINALは68個の穴を使って、MAXは143個の穴を使って額の位置を調整できるようになっています。耐荷重はいずれも14kgですが、MAXの方が受け具を固定したあとの調整の幅が大きくなる、というわけです。



Beehive Picture Hangersを開発したハーブ・ビゲロウさんとマット・ビゲロウさん。ハーブさんは20年以上アートディレクターとして広告やデザインに携わってきており、マットさんは普段、写真家として生計を立てているとのこと。



現在Beehive Picture HangersはクラウドファンディングサイトのKickstarterで製品化のための出資を募っている最中で、4万2000ドル(約510万円)を目標額にしていたところ既に6万ドル(約730万円)以上を集めることに成功しています。5ドル(約600円)の出資を行えば受け具やねじがセットになった「MAX」をゲット可能。10ドル(約1200円)でMAXを2個セット、25ドル(約3000円)で9個セットがゲットできるなど、出資を増額していくとゲットできるMAXの数を変更できます。また25ドルの出資で「ORIGINAL」12個セットがゲットできるプランがあるなど、「ORIGINAL」オンリーあるいは「ORIGINALとMAXを組み合わせたセット」なども扱っているので、いくつの額を飾り、位置をどのくらい調整したいかで出資するプランを決めるのがベターです。日本への発送も対応していますが、送料が別途25ドル(約3000円)かかるので注意。



なお、Beehive Picture Hangersの出資締切は2015年3月19日の21時54分となっています。