内田途中出場のシャルケ、敵地で王者レアルとの打ち合い制すもCL1回戦敗退

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 チャンピオンリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグが10日に行われ、レアル・マドリードと日本代表DF内田篤人が所属するシャルケが対戦した。

 2月18日にシャルケのホームで行われたファーストレグは、昨シーズンのCL覇者のレアル・マドリードが2−0で勝利。セカンドレグはレアル・マドリードがホームのサンティアゴ・ベルナベウにシャルケを迎えての一戦となった。内田はベンチスタートとなっている。

 先制したのはシャルケだった。20分、内田の代わりに先発したトランクイロ・バルネッタが右サイドからクロスを入れると、中央のクラース・ヤン・フンテラールがスルー。ファーサイドのクリスティアン・フクスがフリーでシュートを放つと、GKイケル・カシージャスの手を弾き、ネットを揺らした。

 しかし25分、右CKを獲得したレアルは、中央でクリスティアーノ・ロナウドが頭で合わせてゴール。すぐさまレアルが追いついた。

 40分、エリア手前の中央からフンテラールがボレーシュートを放つと、ボールはクロスバー右に直撃し、ゴールとはならない。だがその直後、マックス・マイヤーがエリア内左からシュートを放つと、カシージャスに一度は防がれるが、フンテラールがこぼれ球を押し込んで、シャルケが再びリードを獲得した。

 しかし、またもシャルケのリードは5分間で終る。45分、ファビオ・コエントランからのクロスに、再びC・ロナウドがヘッドで押し込んで、レアルが試合を振り出しに戻す。前半はシャルケが主導権を握ったが、C・ロナウドに2ゴールを許し、2−2のドローで折り返す。

 後半に入って53分、エリア内左でボールを受けたカリム・ベンゼマが、中央へ切り込んでシュートを放つと、ゴール右隅に決まり、レアルが、この試合初のリードを獲得した。

 しかしシャルケもリードを許さない。57分、途中出場の19歳リロイ・サネがエリア手前右から左足を振り抜くと、カーブのかかったシュートはゴール左隅に突き刺さった。

 直後の58分、レアルはサミ・ケディラとコエントランに代えて、ルカ・モドリッチとマルセロを投入。長期離脱をしていたモドリッチは約4カ月ぶりの試合復帰となった。

 70分、レアルはエリア前の正面からトニ・クロースが強烈なミドルシュートを放つが、GKティモン・ヴェレンロイターが弾き出す。シャルケは81分に、バルネッタを下げて内田を投入した。

 83分、レアルはイスコが左サイドから中央に切り込んでシュートを放つが、わずかに枠の右に逸れる。すると84分、サネのスルーパスに反応したフンテラールが、エリア内に侵入し右足を振り抜く。強烈なシュートはクロスバーを叩き、ゴールに突き刺さり、シャルケがこの日3度目のリードを獲得した。

 あと1点でCLベスト8進出が決まるシャルケだったが、試合はこのままタイムアップ。シャルケは敵地で昨シーズンのCL覇者レアルとの打ち合いを4−3で制すが、2試合合計4−5で惜しくも1回戦敗退となった。

【スコア】
レアル・マドリード 3−4(2試合合計:5−4) シャルケ

【得点者】
0−1 20分 クリスティアン・フクス(シャルケ)
1−1 25分 クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード
1−2 40分 クラース・ヤン・フンテラール(シャルケ)
2−2 45分 クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード
3−2 52分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード
3−3 57分 リロイ・サネ(シャルケ)
3−4 84分 クラース・ヤン・フンテラール(シャルケ)