米ニューヨークを本拠とする大手コンサルタント会社のマーサーはこのほど、世界の主要230都市についての「暮らしやすさランキング」を発表した。アジア第1位は世界ランクでは26位のシンガポール。アジア第2−5位は東京、神戸、横浜、大阪と、すべて日本の都市だった。写真は東京都の公式ウェブサイト、英語版のトップページ。2020年の五輪開催も念頭に、東京の現状や魅力を紹介している。中国語版、韓国語版ページもある。

写真拡大

 米ニューヨークを本拠とする大手コンサルタント会社のマーサーはこのほど、世界の主要230都市についての「2015年版、暮らしやすさランキング」を発表した。世界で最も住みやすい都市はウィーン(オーストリア)とした。アジア第1位は世界ランクでは26位のシンガポール。アジア第2-5位は東京、神戸、横浜、大阪と、すべて日本の都市だった。

 同ランキングは世界の230都市を取り上げた。上位を集めたのでなく、各国・各地域の代表的都市についてのランキングだ。日本では5都市が調査の対象になった。東京の世界ランクは第44位。神戸は47位、横浜は48位、大阪は58位、名古屋は61位だった。

 米国の場合、最上位がサンフランシスコで世界第27位、最下位がデトロイトで同70位。全230都市のうちでは上位が多いが、比較的分散している。一方、日本の都市は世界ランキングで最高でも40位台と「ズバ抜けて」はいないが、アジア上位にかたまっている。地方間の格差が比較的小さいことがあらわれたと解釈できる。世界的にみれば、おおむね上から4分の1に入っており、「そろって優等生」と言えるだろう。

 アジアの他の都市では、香港が世界第70位、ソウル(韓国)が72位、台北(台湾)が83位だった。中国大陸では上海(101位)、北京(118位)、広州(121位)などで、100位以内になった都市はなかった。

 同ランク最下位の230位はバグダッド(イラク)だった。政治情勢の不安定さが関係したと考えられる。

 同ランキングは政治、社会、経済、文化環境、医療、教育、公共サービス、公共、商業、居住、自然環境などさまざまな要素にもとづき作成したという。

 写真は東京都の公式ウェブサイト、英語版のトップページ。2020年の五輪開催も念頭に、東京の現状や魅力を紹介している。中国語版、韓国語版ページもある。(編集担当:如月隼人)