2014年に57機種ものスマホを発表しているメーカーはいったいどこなのか?
By Aidan
欧米を中心に携帯電話・スマートフォンの情報を集めるサイト「GSMArena.com」に掲載されている主要メーカー別の機種数を比較したところ、2014年に入ってから57種類ものモデルを発売しているメーカーがあったことがわかりました。
Samsung decides 56 smartphones a year is too many, will cut lineup by 30% | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2014/11/samsung-decides-56-smartphones-a-year-is-too-many-will-cut-lineup-by-30/
機種数が少ないメーカーから並べるとこうなります。
Amazonは「実世界をAmazonのショーケースに変えてしまう」というFire Phoneを発表。鳴り物入りで登場しましたが、販売は不振とも伝えられて超激安約100円に値下げされるという事態にも。
◆Apple:2機種
言わずと知れたスマートフォン2大巨頭のひとつであるAppleが2014年に発表したのはiPhone 6とiPhone 6 Plusの2機種のみ。たった2機種で存在感を示しているというのは、Appleだからこそなせる技と言えそうです。
◆Xiaomi(小米科技):4機種
中国国内では「中国のApple」とも呼ばれるXiaomiからは4機種が発表。フラッグシップ機となる「Xiaomi Mi 4」は、Snapdragon 801プロセッサに3GB RAM、フルHD IPS液晶などの高級機らしい仕様を備えながらも320ドル(約3万8000円)からという低価格が魅力の端末です。
◆BlackBerry:4機種
スマートフォンの草分け的存在のBlackBerryは4機種をリリース。近年は伝統のハードウェアキーボードを持たないタイプをリリースしていますが、「これぞBlackBerry」といえる往年のスタイルを踏襲したモデル「Classic」を449ドル(約5万3000円)で発売するなど、「らしさ」を求める根強いファンが存在しています。
◆Motorola:11機種
11機種を発表したMotorolaは、独自ブランドの「Moto X」やベライゾン限定の「DROID」、そしてGoogle謹製スマホである「Nexus 6」などをラインナップ。
◆Asus:12機種
ASUSからは低価格スマホにあるまじき完成度を備えた「ZenFone 5」など12機種がリリース。ZenFone 5は日本国内でも2万6800円からという価格で正式販売が開始されています。
◆Nokia:20機種
Windows Phone陣営の一角を占めるNokiaからはAndroid端末を含めて20機種がリリース。日本市場からは撤退しているNokiaですが、世界の舞台ではいまだ健在です。
◆ソニー(ソニーモバイルコミュニケーションズ):21機種
日本で「Xperia」と言えば「Zシリーズ」という人が多いソニーのスマートフォンですが、世界の市場では「Cシリーズ」や「Mシリーズ」などの日本ではあまり耳なじみのないモデルがラインナップされています。
◆HTC:27機種
台湾の端末メーカーであるHTCは27機種を発表。日本ではそれほど端末を見る機会は多くありませんが、海外では人気を博している様子。
◆Huawei:28機種
中国本土の端末メーカーのHuaweiからは28機種が発表されています。どれも日本ではほとんど耳にしないモデルばかりで、日本市場と海外市場の違いを実感します。
そして大方の予想どおり、57種ものモデルをリリースして堂々のトップに立ったのはSamsungでした。
◆Samsung:57機種
ハイエンドから新興国向け格安機など幅広いラインナップのSamsung。もはや全モデルを把握することなどほぼ不可能。Huaweiの2倍以上となる57機種がリストアップされていました。
さらにSamsungは過去3年間で合計190機種もの新製品をリリースしており、特に2012年には78機種が発表されています。このように他を引き離して新モデル数でトップを走るSamsungですが、2014年に入ってその勢いにはやや陰りが見えてきているのも事実。Xiaomiなどの新興格安メーカーの台頭による影響を受けて減速感が強まり、2015年の予定では新機種の数を25〜30%減少させる予定であることがウォール・ストリート・ジャーナルの報道で明らかになっています。