中国メディアの界面は17日、日本で2027年にリニア中央新幹線が開業する計画であることを紹介する記事を掲載し、リニア中央新幹線の開業は巨大な海外市場に向けて高速鉄道を輸出するうえで大きな意味を持つことになると論じた。(イメージ写真提供:(C)06photo/123RF.COM)

写真拡大

 中国メディアの界面は17日、日本で2027年に「リニア中央新幹線」が開業する計画であることを紹介する記事を掲載し、リニア中央新幹線の開業は巨大な海外市場に向けて高速鉄道を輸出するうえで大きな意味を持つことになると論じた。

 記事は、日本のリニア中央新幹線の速度が最高時速500キロメートルを超えることを紹介したうえで、東京-名古屋間の286キロメートルをわずか40分ほどで結ぶことになると伝えた。

 さらに新幹線で世界初の高速鉄道を建設した「高速鉄道強国」である日本にとって、リニア中央新幹線が開業することの意味は日本国内にとどまらず、巨大な海外市場に向けて高速鉄道を輸出するうえで、大きな意味を持つことになると論じた。

 中国は2013年から李克強首相が海外諸国を訪問するたびに高速鉄道を売り込む「鉄道外交」を展開しており、ロシア国内の高速鉄道プロジェクトに中国企業が参加することで合意するなど、一定の進展を見せている。

 記事は、インドやタイ、ベトナムでも高速鉄道プロジェクトが存在することを紹介したうえで、日本と中国がともに受注を目指して激しい競争を繰り広げていることを指摘。国際協力機構(JICA)の専門家が東南アジア高速鉄道市場について「日本はたとえ0円でも受注しなければならない」と語ったことを紹介した。

 また、「日本は従来の高速鉄道より高速での走行が可能なリニア新幹線を突破口として海外進出を狙っている」とし、すでに米国に対してもリニア新幹線の技術を無償提供すると申し出ていることを指摘。「わが国の高速鉄道輸出における着実な歩みに対し、日本側は採算割れの可能性すら問題としない姿勢を示している」とし、日本側の意気込みに警戒感を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)06photo/123RF.COM)