8月28日夕方、初公判を終えたASKA被告(56)が薬物依存症治療を続けている千葉市内の病院に戻ってきた。彼が入院したのは、東京湾岸警察署を釈放された7月3日のこと。2か月前には病院で待っていてくれた洋子夫人だが、この日は姿がなかったという。「実は洋子さんは7月下旬ごろから、ほとんどASKAさんのお見舞いに行かなくなったそうです…」と語るのは、ASKA夫妻の知人。

「洋子夫人は夫の減刑を求めるため“情状証人”として出廷するのでは、と見られていました。しかし当日、洋子夫人は現れず、彼女の供述を弁護士が代わりに読み上げるだけだったのです」(司法記者)

供述では “更生を支える”という洋子さんの誓いも読み上げられたが、実は彼女が出廷しなかったことで、その効果は半減してしまっているという。戸塚美砂弁護士は言う。

「覚せい剤事件の再犯を防ぐためには、何か変なものを所持していないか、不審な行動をしていないか、などを見守るため、一緒に生活する家族の協力が不可欠です。奥さんがいる場合は、公判に出席して、裁判官の顔を見て、直接訴えることが通常のことで、弁護士としても『必ず出廷してあげてください』と、お願いしています」

 洋子さんの、夫更生への決意をぐらつかせたのは、ASKAとともに覚せい剤取締法違反で逮捕された栩内香澄美被告(37)の存在だった。「洋子さんは、ASKAと栩内被告の北海道への不倫旅行を知り愕然としていました」と前出の知人は言う。

 2人は札幌市の中心地にそびえる高層マンションに宿泊したのだが、実はそれは洋子さん名義の物件だったのだ。また7月3日の保釈以来2か月間近く公判に向けて、弁護士とASKAや洋子夫人は打ち合わせを続けてきた。その過程で、ASKAが栩内被告への思いを断ち切れていないことを、洋子夫人も知ったようだ。

「ASKAさんが、栩内被告との再会を望んでいることを察知し、洋子さんは呆然としたそうです。病院での面会をやめたこと、そして公判に出なかったことは、洋子さんにとって最大限の抗議なのだと思います……」(前出・知人)
 
判決は9月12日に下されるが、執行猶予つきの判決となる可能性が高いという。
だが糟糠の妻より“不倫愛人との未来”を選んだASKAに帰る家はあるのか――。