iPadとガチンコバトルができるXperia Z2 TabletやGALAXY Tab Sは、プレミアムタブレット時代の兆しか

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サムスン電子から新しいタブレット「GALAXY Tab Sシリーズ」が発表になった。ハイスペックなだけではなく高い質感の本体はタブレット界の王者「iPad」だけではなく、同じコンセプトで挑むソニーモバイルの「Xperia Z2 Tablet」の好敵手となりそうだ。

タブレット市場は、低価格製品の攻勢でAndroidが世界シェアをiOSに大差つけている。
しかし、機種別となると、話は異なり、iPadシリーズ が首位で健在だ。

iPadシリーズは、アルミニウム製のボディーに高解像度なディスプレイを搭載。モノボディー構造の一体感ある本体デザインが機能や性能だけでなく十分な高級感を与えるiPadは、ビジネスシーンからプライベート、そしてファッションアイテムなど利用シーンを選ばない。スマホはAndroidを使っている人もタブレットはiPadを利用している人も多い。


低価格タブレットブームをけん引するKindle。だが質感などはiPadより劣る


しかし、今.王者iPadのシェアは減少が続いている。理由は、低価格なAndroidタブレットではなく、新たな兆しがあるようだ。

それが「プレミアムタブレット」の存在だ。

●低価格からiPadに対抗できるプレミアムタブレットへ
ここ数年のiPad対抗策は、アマゾンのKindleに代表される低価格タブレットだ。1万円を切る価格で販売される製品もあり、他のメーカーもこぞって低価格のAndroidタブレットに参入した。Kindleなどの低価格タブレットは新規のユーザーを増やし、タブレット市場の成長には大きく貢献したが、機種別ではiPadには敵わなかった。

iPadに対抗し勝つためには、低価格にこだわらず、品質や性能を重視した「プレミアムタブレット」が必要だった。そしてスタイルやデザインにも力をかけ、iPadに真っ向から勝負を挑む製品が人気を集め始めている。

その代表例はソニーモバイルが2012年に発売したXperia Z Tabletだ。iPadとはイメージの異なるマットブラックな背面はグラスファイバー製。世界最薄を謳うだけのスリムなボディーに高速CPUを搭載するなどパワフルな製品に仕上がっている。2013年には後継モデルとなるXperia Z2 Tabletも販売。どちらのモデルもAndroidタブレットの中ではデザイン、性能とも文句なしにトップクラスに位置づけられる製品だ。


プレミアムタブレットとして日本でも人気のXperia Z Tabletシリーズ


ソニーは、Apple同様にタブレットの機種数を絞り、最高級の製品だけを毎年提供してきた。このことで、今、人気や評価を獲得してきている。こうした状況の変化に対し、ミドルクラスを中心に多種類のタブレットを提供してきたスマホ世界シェア1位のサムスン電子も変化が生まれている。常時4-5種類を販売することで万人受けする製品だけを提供してきたが、Xperia Z2 Tabletのようなプレミアム感を持った製品は無かった。

そのサムスン電子がようやく本気を出し、iPadやXperia Z Tabletシリーズにも対抗する「GALAXY Tab S」を今年6月に発表した。同社のフラッグシップスマホ「GALAXY S」と同じSの名前を冠していることからわかるように、iPadやXperia Z Tabletシリーズに、性能だけではなくデザインや質感も競える新世代のタブレットだ。


サムスン電子が本気でiPad対抗を目指すGALAXY Tab S


日本でも8月から8.4インチの「GALAXY Tab S 8.4」と10.5インチの「GALAXY Tab S 10.5」が発売される予定だ。

GALAXY Tab Sは、表示の美しさで定評のあるiPadのレティーナディスプレイよりも高画質なディスプレイを搭載。小さい文字もくっきり表示され、写真も細部まではっきりと表示できる。16:10というワイド画面も画質なHDムービーを見るときに便利だ。画面を分割して複数のアプリを同時に表示することもできる。面白い機能としては他のスマホの画面をそのままタブレット上に表示することもできる。

本体もかなりの意欲を感じることができる。厚さは6.6ミリと、Xperia Z2 Tabletにはわずかに及ばないものの、iPadやiPad miniよりも薄い。カバンに入れても邪魔にならないことから毎日の持ち運ぶといった使い方も十分にできるだろう。

本体背面もドットの並ぶ独自デザインで、樹脂素材ながら艶を抑えた上質な仕上がりだ。有機ELディスプレイによる発色の良さや、一体感のあるカバーなどはiPadやXperia Z2 Tabletには無い独自の特徴でもある。

タブレットも普及期を過ぎ、「使えればいいタブレット」から「使いたいタブレット」に変わりつつある。

タブレットも、ようやくiPadとプレミアムタブレットたちの本格的な競争に入ってのかも知れない。そして日本のタブレットARROWSやAQUOSなどにも、ビックチャンスがやってくるのもしれない。今後の各社の動きに期待したいものだ。


山根康宏