涙を見せた主将長谷部、ブログで「堪えようとした。でも無理だった」

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 日本代表のキャプテンを務めた長谷部誠が自身のブログを更新し、ブラジル・ワールドカップを振り返っている。

 冒頭で「日本代表に期待し最後まで諦めずに信じ応援してくださり本当にありがとうございました」とファンやサポーターへの感謝の言葉を述べると、「そしてその思いに応える事が出来なく本当に申し訳ありません。主将として責任を強く感じています」と続けた。

 今大会、1分2敗のグループ最下位で2大会ぶりにグループリーグで姿を消すこととなった日本代表だが、この結果に対して長谷部は、「これからの日本サッカーの大きな分岐点になると思います」とコメント。「今回、改めてサッカーは世界の文化であると感じました。日本ではJリーグが始まってまだ20年程でありサッカーが文化として根付いているとは到底言えません。日本の皆さんにはW杯や日本代表の試合だけでなく、日本サッカー全体に目を向け、時には厳しく時には温かく共にサッカー文化を創り上げていっていただきたいと思います」と、日本サッカー界の発展について言及した。

 日本代表を率いるアルベルト・ザッケローニ監督が、指揮官を退任すると発表したことについても触れ、「4年前に言葉も文化も全く異なる国に来て、日本という国・日本人の心を理解しようと最大限努力し、その心や文化を尊重し日本を愛してくれた素晴らしい人間性をもった方であった事は、日本人として忘れないでいて欲しいです」と指揮官への思いを綴っている。

 コロンビア戦終了後、ピッチの上で涙を見せた長谷部。「30歳にもなって人前で涙を流す事は恥ずかしくもありますので、どうにか堪えようとしました。でも無理でした。それと同時に、自分の感情をコントロール出来なくなるくらいの情熱を注いでいたのだと実感しました」と打ち明け、「そんな気持ちにさせてくれたサッカー、そして日本代表チームに感謝してこれからのサッカー人生を歩んでいきます」と締めくくっている。