ナタウのピッチに立った日本のテンションは、国内で開催されるテストマッチのようだった。勝ちたいという気持ちが、あまりにも小さくて薄かった。

 ザックの采配にも、触れなければならない。香川のベンチスタートと大久保の先発起用はいい。後半から登場した香川のプレーを見れば、スタメン落ちは納得できる。
だが、追いかけるチームが交代ワクを残すのは、あまりにももったいない。

 使える選手がいないのか? 使いたい選手がいないのか。控え選手はのきなみコンディションが悪いのか? 

 ギリシャがどのような戦いをしてくるのかは、半年以上も前から分かっていたことだ。理由がなんであれ、責任は監督にある。

 挙句の果てに、2試合連続のパワープレーである。勝利への執念ではなく、迷走と言うしかない。明らかにブレている。

 4年間の成果を発揮するW杯を、かくも内容の乏しいゲームで終わらせていいのか。プライドは、意地は、誇りはないのか。こんな試合を見るために、我々は4年間待ったわけではない。