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iPadの教育アプリ?そんなものより、Play-iと遊ばせてプログラミングを学ばせよう

プログラミングは必須のスキルであり、全ての子供たちは読み書きより優先してでも学ぶべきだという認識がテクノロジー界で広くなされるようになって以来、次世代の Zuckerburg を育てようという狙いで製作されたタプレットアプリが市場に溢れかえっている。

Bay Areaが立ち上げたPlay-iのアプローチ方法はちょっと違う。同社は文字通り、技術に触れることを促すために、物理的なロボットを作成したのだ。

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「幼い子供は身体的な体験から学びます。」 と、Play-iのマーケティング マネージャーであるAkhil Anumolu氏は語った。「だったら物理的なオブジェクトを使って彼らにプログラミングを教えればいいじゃないかと思ったんです。」

「子供一人に一体のロボット」というのがPlay-iのスローガンだ。しかしそれは、子供サイズのロボット軍団をイメージさせるためのものではない。現在のプロトタイプはラジコンカーくらいの大きさであり、たくさんの交換可能なパーツが付属している(パーツは窒息防止の工夫がなされている)。

子供たちがロボットの部品を別の部品に接続すると、ロボットは同じ動作を繰り返したり、ループを抜けたりする。別の部品は、関数や if/then ステートメントの概念を説明してくれる。
ロボットをタブレットやコンピューターから操作するためのアプリも現在開発中だ。

「私たちは、スクリーンを使用するつもりは全くありません。そういったアプリは既に大量にありますからね。」とAnumolu氏は語る。「子供たちがプログラミングを学ぶ方法を変えたいと思っているんです。」

まだこの世に存在していない、プロトタイプすら完成していないプロジェクトに対して期待しすぎかもしれないが、かつてGoogle、Apple、SymantecおよびFrog Designで高い地位を得ていた優良なベンチャー企業家4人が保証人となり、Play-iは既にMadrona VenturesとGoogle Venturesからシード資金として100万ドルを借り受けている。

創設者の友人や家族の子供たちがテストした結果、ロボットは少しずつ変化しているという。
今のところ、完成品のロボットは100ドル未満のコストで製造可能で、対象年齢は5〜12歳になるだろうとAnumolu氏は考えている。

「彼らの想像力が商品製作のヒントになるのです。」と彼は言う。「ロボットをドラゴンに変形させておもちゃの家を襲うようにプログラミングした子もいますし、ペットを作って自分の後を付いて来るように教えた子もいます。」

Play-i ロボットのプロトタイプは8月までに完成し、9月中旬にKickstarterから全世界に向けて発売される予定だ。その後、大量生産されたロボットが子供一人に一体、という時代が来るだろうか?まあ、二人に1体くらいにはなるかもしれない。

「優れた商品を作ることだけが目的ではありません。」とAnumolu氏は語った。「学校での授業に取り入れてもらうことを、アメリカの教育組織に要求したいと思っています。採用されてもされなくても、私たちはコンピューターサイエンスを必要不可欠なものだと信じています。」

Lauren Orsini
[原文]