特許訴訟再審理:アップルがサムスンからさらに2億9000万ドルをむしり取る

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アップルとサムスンの終わりのない特許争いで、陪審は再びアップルに勝利をもたらした。

カリフォルニアの特許裁判所において、アップルは再びサムスンに勝利した。アップルは韓国の競合企業であるサムスンを特許侵害で訴えており、賠償額を決めるための再審理で評決が下ったのだ。報道によるとアップルはサムスンから2億9000万ドルの賠償金をむしり取ることになるという。

両社の壮大な特許争いでは2012年にサムスンがアップルに10億5000万ドルの賠償金を支払うという評決が下っていたのだが、今回の再審理では賠償額の再算出が行われた。サムスンはアップルのデザインに関する知的財産権のうち5件を侵害したとされている。それらの知的財産は14のデバイスに適用されており、デバイスの販売数は1070万台に及ぶ。この件に関する賠償額は当初4億5000万ドルとされていたが、判事は陪審員による計算ミスであったとしてこれを無効とし、正確な賠償額を求めるための再審理を命じていた。アップルは3億8000万ドルを追加要求したが、サムスンが提示したのはわずか5200万ドルであった。今回の再審理ではサムスンが知的財産権の侵害でアップルにもたらした損害額が改めて定義されたこととなる。サムスンはこれに加えて以前に命じられていた6億ドルも支払わねばならない。

アップルとサムスンの特許を巡る争いはこれで終わりではないだろう。裁判の焦点となっているデバイスはもはや時代遅れとなっており、既に市場には出回っていないからだ。両社は2012年から2014年3月にかけてリリースされる新たなデバイスに対する特許侵害について新たな戦いを繰り広げることになるのだと思われる。

Lucy Koh判事の画像提供:Vicki Behringer(Courtroomartist.com)

Dan Rowinski
[原文]