長いトンネルから抜け出し4年ぶりのV(撮影:ALBA)

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<ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 最終日◇27日◇袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コース(7,119ヤード・パー71)>
 国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」の最終日。首位タイの丸山大輔は1番のティグラウンドで「絶対左には打たない」と考えていた。
丸山大輔、アイアン変更が奏功!首位タイで決勝Rへ
 2003年、この大会に初出場した丸山は3日目まで首位タイと快調にプレーしていたが、最終日1番のティショットを左に曲げ崖下に落とし痛恨のダブルボギースタート。結局9位タイに終わった。そして迎えた2度目のチャンス、ティショットは右ラフでボギースタートだったが、前回よりは良かった。
 丸山はつい最近までドン底にいた。「好きな大会」だという、フジサンケイクラシック、ANAオープン、パナソニックで予選落ち。国内最高峰の舞台、「日本オープン」にも出場できなかった。「もう勝てないんじゃないか」と考えていた時期もあったが、そんな丸山を励ましたのは同年代の選手たち。野仲茂には「ガマンしてやっていればいいことある」と同組でラウンドした時に声をかけられた。「昔は敵だったけど、今は励ましあいながらやっている」。シード権が気にかかる時期、尻に火が付いているのは分かっていたが「しっかりトレーニングしていればいいことがある。下位でもくさらずにやる」と心に決めてやってきた。
 そして迎えた久々の優勝争い。この大会と相性のいい谷口徹との一騎打ちになり、8アンダーで並んだままバックナインへ。10番で谷口はボギー、丸山はバーディを奪い「これで流れがきたかな」。その後、丸山は一進一退ながらスコアを伸ばすが、谷口は失速。2位に2打差をつけ向かえた18番、3打目を3メートルにつけバーディフィニッシュ。この日3つスコアを伸ばしトータル10アンダーで今季初優勝、4年ぶりとなるツアー通算3勝目を挙げた。
 谷口からは「こんな楽な優勝があるんだな」と声をかけられたが、丸山にとっては「全然楽じゃなかかった。今週は思いの他ゴルフがよかった。パターも入ったし」と自分でもビックリの勝利。友人もたくさん応援に駆けつけた地元・千葉での優勝は「初優勝、2勝目よりもツラかったですね。でも、ゴルフの苦しさを知ってからの優勝。深いものがあります」と感慨深いものとなった。
 これでシード権はもちろん確定、これまで「守りのゴルフしかできなかった」が、思いっきりプレーできる状態となった。「ティショットがもうちょっとマシになれば残りもチャンスがありますね」。長いトンネルを抜け栄冠をつかんだ丸山。残り試合では攻めてさらなる勝ち星を獲りにいく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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