TUF15ウィナーの実力は?
190センチに及ぼうかという長身と長いリーチを武器にTUFシーズン15を制したキエーザ。唯一の現在進行形型のシーズン収録中に実父を亡くすという事態に見舞われながら、タフなライブ形式サバイバル・トーナメントを勝ち抜いた。このところ、TUFウィナーも世界中から並み居る強豪が終結するオクタゴンでは、ワン・オブ・ゼムになりつつある傾向があるなか、日本やストライクフォースで活躍してきたマスヴィダルと戦う試合は、日本のファンにとってもTUFウィナーの実力を知るための物差しとなりやすい試合だ。
RNCの態勢に入るには接近戦は不可欠。マスヴィダルは蹴りやヒザも駆使する打撃系ファイターに思われがちだが、ここ一番はテイクダウンでポイントメイクをしていくファイター。キエーザはリーチの長さを生かして間合いで優位に立つケースも見られるものの、その腕の長さが災いとなり踏みこまれて距離を失うと、打撃戦で不利になる一面を持つ。マスヴィダルにとって、勝敗を決する分水嶺は、その接近戦からテイクダウンを狙うか、また距離を取るかで変わってくる。もちろん、テイクダウンに成功すれば、ガードからの三角やスイープの仕掛けを注意しトップキープに出ることはできる。その一方で、接近戦こそキエーザにバック奪取から首を取る隙を与えることになる。
キエーザに対し、マスヴィダルがテイクダウンの攻防に持ち込むのか。同時に、ロングレンジとサークリングでマスヴィダルが優位に立った場合、キエーザがどのように自分の距離を構築していくか。両者の真価が問われ、今後が変わってくる重要な一戦となろう。
■UFC on FOX 08「Johnson vs Moraga」対戦カード
<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>