「旭日旗のイメージを使用」在米韓国人の抗議にニューヨーク市が謝罪

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旭日旗をめぐる騒動が再び米ニューヨークで発生した。

在米韓国系住民による市民団体は16日、ニューヨーク市が広告のデザインに旭日旗のイメージを使用したことについて正式に謝罪したと発表した。ニューヨーク市のナズーリ・パビジ地域社会担当官の名義で書簡を送ってきたという。

報道によると、ニューヨーク市は毎年2回「レストランウィーク」を開催。しかし、今年の広報用に制作したデザインに放射状の模様が入っていたことから騒動となった。韓国系住民らは、デザインは旧日本軍の旭日旗を彷彿とさせるとして、ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長に謝罪と再発防止を求める抗議書簡を送った。

ニューヨーク市は謝罪文で、「レストランウィーク」はバラエティ豊かで躍動的なニューヨークの文化を広めるために開催しているとし、広報のデザインを通じて旭日旗を連想させる意図は全くなく、イメージが偶然一致してしまったのだと釈明した。その上で、韓国人社会で起きた反応にとても留意しており、今回の広報の不注意で皆様に苦痛を与えたことについて謝罪するとの内容を伝えた。

ニューヨーク市は今後、デザインを新しく作り、物議を醸した今回のデザインは二度と使用しない方針という。

一方、ニューヨークでは今年1月にも旭日旗をめぐる騒動が発生している。ニューヨーク現代美術館(MoMA)で2012年11月から今年2月まで開催された「TOKYO 1955-1970 :新しい前衛」で、出品作家の横尾忠則氏の作品に、旭日旗のデザインが使われているとして韓国系住民が抗議を行った。韓国系住民による抗議デモは、MoMAだけでなく、在ニューヨーク日本国領事館、国連の前でも行われた。

今回、「レストランウィーク」で起きた旭日旗をめぐる騒動について、韓国メディアの聯合ニュースは「歴史問題について妄言を繰り返している日本の態度とはあまりにも違う」と伝え、ニューヨーク市の対応を高く評価した。

・参照:聯合ニュース
・参照:Restaurant Week in New York City
・参照:TOKYO 1955-1970 - MoMA

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