ペティス×セラーニ戦は名勝負になる?
2010年WEC最終興業で現UFC世界ライト級王者ベンソン・ヘンダーソンを破り、最後のWEC世界ライト級王者となったペティス。同時にUFC世界ライト級王座挑戦権を獲得したものの、当時の世界王者フランク・エドガーがグレイ・メイナードと引き分けたため再戦が決定、ペティスは王座挑戦を待つよりもクレイ・グイダ戦を選択し、判定負けを喫してしまった。
多彩な蹴りを駆使するため、やや腰高のスタンスということもあり、テイクダウン後=ガードワークに優れ三角絞めをフィニッシュとして多用してきた。WEC参戦時代は、あまりテイクダウンで強味を発揮するタイプではなかったが、前述したようにUFCではジェレミー・スティーブンス戦でしっかりと勝てる試合も披露している。
こうペティスを振り返ると、元WEC、キックベースでガードワークが得意、さらにテイクダウンに磨きを掛けてきた――というキャリアの積み上げ方は、対戦相手のセラーニとほぼ被るものがある。UFC移籍後は負傷がちのペティスと違い、セラーニは代役出場も含め試合ラッシュが続き、その分印象も強く残している。
非常に良く似たタイプの両者だが、その実セラーニは真正面からの足を止めた打ち合いを厭わないタイプだが、ペティスはしっかりと距離を取って戦うことも少なくない。フィニッシャーのため、常に攻めのイメージがつくペティスは、相手との距離を外すことに実は長けている。殴り合い上等なだけに、その追い足に関しては未知の部分が残るセラーニは、ペティスの前進にローを合せて、その足を止めたいところだ。いずれにせよ、エキサイティングでないとしても、スリリングな試合になることは間違いないだろう。