魚網を破壊し、魚類を傷つけ、堤防を壊す。中国および朝鮮半島東岸部が原産の上海蟹(チュウゴクモクズガニ)が今、ドイツの河川を氾濫させ災害をもたらしている。上海蟹による損失は8000万ユーロ(約79億円)に達するが、ドイツの漁民たちは、上海蟹を中国レストランに販売するという良い解決方法を探しだした。

 独紙ベルリンメルクリオによると、数匹の上海蟹が先日、夏の日差しにまぎれて、ベルリンのドイツ連邦国会ビルに忍び込んだ。ドイツ観光客がこれを発見し、警察に通報後、外来「侵入者」たちは動物保護機関に「捕縛」された。

 報道によると、中国からの外来種である上海蟹は、1900年からヨーロッパに「移住」した。ドイツの公的な記録によると、1912年にはドイツで上海蟹が発見されている。1933年、ドイツの科学家の調査により、上海蟹は商船によりヨーロッパに着いたことがわかっている。

 何でも食べてしまう上海蟹はヨーロッパの河川で繁殖し、現地の生態系に深刻な影響を与える脅威となった。1日に12キロを進むという上海蟹は穴を掘って、ダムを破壊するほか、魚とりの道具を壊し、魚網のなかの魚介類を食べてしまう。

 また、工業インフラの一部もカニの破壊の餌食になった。世界自然保護基金(WWF)の報告によると、ドイツだけでも上海蟹による損失はすでに8000万ユーロに達している。(続)(編集担当:米原裕子)