担当M(以下M):オリンピックで男子は4位になりました。まず今回のオリンピックチームについてどう感じましたか?

ラモス(以下R):久しぶりにまとまりのあるチームだと思いましたね。1996年アトランタ、2000年のシドニー以来のしっかりしたチームだったんじゃないでしょうか。

M:1996年はグループリーグ2勝1分け、得失点差で惜しくも決勝トーナメント進出ができなかったチームで、2000年は決勝トーナメント1回戦、PK戦で敗れました。1996年は前園真聖さん、中田英寿さん、現役では川口能活選手、伊藤輝悦選手、服部年宏選手などがいました。2000年は、中田英寿さん、宮本恒靖さん、それから中村俊輔選手などほとんどがそれから先のA代表選手として活躍しました。

R:当時のメンバーはみんなその後ちゃんと成長しました。今回は12年ぶりに活躍したメンバーですからね。これからさきにどうつなげるかが大切ですよ。このチームの中から将来の日本を背負って立つ選手が育ってほしいと思います。目標はワールドカップをいつか制することだと考えると、今回の大会もプロセスの一つに過ぎませんからね。

M:ラモスさんの目には、どんな選手がよかったと映りましたか?

R:試合によっていろいろありましたが、僕は今回吉田(麻也)がよかったと思います。実は今までの日本代表戦を見て、僕は吉田が実力を発揮していないと思っていました。だけど今回はキャプテンとしてチームをまとめると同時に、選手としてもすごく成長したと思います。これでA代表もますます安定するでしょう。それから徳永(悠平)もよかった。徳永にはこれをいい糧としてA代表にももっと顔を出してほしいと思います。あとは権田(修一)の活躍がないと決勝トーナメント進出はできなかったでしょううね。

M:守備の安定がグループリーグ突破につながりましたね。攻撃陣はいかがでしょうか。

R:清武(弘嗣)はリズムを作ったし、大津(佑樹)はどれも素晴らしいゴールを決めました。ただ、ポイントだったのは永井(謙佑)の使い方。前線に足の速い選手を置いたというのは、川崎時代にジュニーニョ(現鹿島)を使っていた関塚隆監督らしい選択でした。だけどその永井が本調子でなくなったら、ジュニーニョがいないときの当時の川崎になったということでしたね。

M:……ブラジルと戦いたかったですね。

R:試合をしていたら勝機はあったと思いますよ。その意味では残念ですが、ともかくこれは通過点なので、この経験を元に選手たちにはこれからもっと頑張ってほしいと思います。これからが大切です。どこまで成長するか厳しくチェックしますからね!!