DFフェデリコ・バルザレッティは最も予想外の選択にたどり着いた。ローマとズネデク・ゼーマン監督は、もろ手を上げて彼を歓迎している。そして、バルザレッティもそれに応えようとしている。

「僕は正しいタイミングでやって来た。ローマは最も強いチームの一つだよ。クラブの野心という点でも、今は正しいタイミングだ。パレルモには、出ていくのであれば、ローマに行くと言っていた」

ローマは強化された。ルイス・エンリケ前監督の「バルセロナタイプ」のプロジェクトから離れ、ほぼ完全に変わっている。

「リーグ最強のチームの一つであることは確かだ。それを示す必要がある。クオリティーやプレースタイルとしては、ビッグクラブに近づけるはずだよ。確実に、僕らはどのチームのことも苦しめるはずだ。でも、難しい時期をうまく管理しなければいけないということも分かっている。それができれば、僕らは満足できるはずだよ」

バルザレッティは最後に加わった選手の一人であり、チームメートほどゼーマン監督のハードな練習をこなしていない。

「とても、とても大変な練習だね。夜、電話で話すのも難しいくらいだ。彼が率いるチームは常に力強かった。苦しみに耐えることも学ぶんだ。それが大事なんだよ。85分になっても、勝つための決定的なスパートができるようでなければいけない。アタマを使ってプレーすることも必要なんだ」

バルザレッティはまた、プライベートも考慮してローマへの移籍を受け入れたと話している。

「家族のことを第一に選択するということは、ずっと言ってきたはずだ。ローマは素晴らしい街で、妻(パリ・オペラ座のプリマドンナ、エレオノーラ・アッバニャートさん)もここでの仕事を見据えている。僕はローマを選んだんだ」

4-3-3に溶け込むのも問題ではないだろう。

「僕は常にオーバーラップを試みる。それが僕のプレースタイルだ。いつも攻撃に参加しようとするし、この特長は監督の考えにも合っていると思う。攻撃は最大の防御なり、だ」