新人モデル・こずえを演じた水原希子

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 映画『ヘルタースケルター』で、沢尻エリカ扮(ふん)する主人公・りりこの人気を脅かす、新人モデル・こずえをナチュラルな魅力で演じている人気モデルの水原希子が、作品について語った。

 うつ、拒食、嫉妬……、作中で描かれているモデルの世界は、壮絶そのもの。現実との違いはあるのだろうか? 10代のころからモデルとして活動してきた水原は「小さいころからかわいいって言われ続けてきた子たちが集まるのがモデルの世界だと思うんです。周りはきれいな子ばかりの中で、追い詰められているモデルもいるかもしれません」と笑う。

 映画では「モデルなんてみんな吐いている」という、こずえの衝撃的なセリフもある。「わたしは体質的に太らないから吐かなかったですね」。水原の言葉からも映画で描かれている世界がいかにリアルかが伝わってくるが、こずえに対して嫉妬と憎悪を抱くりりこを演じた沢尻との仲も気になるところ。

 「撮影前に、『わたしはこれからりりこになっちゃうから、すごく意地悪になるけど、気にしないでね』って言ってくれました」と現場では沢尻の優しさを感じることもあったという。

 こずえの魅力を「人は人、わたしはわたしっていうところ。そういうのって冷たく思われるかもしれないけど、全然冷たくないし、人間としてすごく引きつけられる」と話した水原。それはモデルという世界で他人に流されず、自分自身を持ち続けてきた彼女だからこそ見いだした、こずえの強さなのかもしれない。ピュアな瞳に秘められた彼女の強さを、スクリーンで感じてほしい。

 『ヘルタースケルター』は、岡崎京子の人気同名漫画を蜷川実花監督が実写化した人間ドラマ。沢尻エリカ扮(ふん)する全身整形のトップモデル・りりこが次第に精神を壊していく様子をリアルに描く。(編集部・森田真帆)

映画『ヘルタースケルター』7月14日より丸の内ピカデリーほか全国公開