ボクシング元WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男の実弟でもある名城だが、バックボーンは空手。左ストレート→左ハイキックは必殺コンビネーションで、アルバート・クラウスからダウンを奪ったのもこの技だ

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K-1 WORLD MAXが新体制=K-1 Global Holdings Limitedで再スタートを切る。その開幕戦となるのが5月27日(日・現地時間)スペイン・マドリード パラシオ・ビスタ・アレグレで開催される「K-1 RISING 2012〜K-1 WORLD MAX FINAL 16〜in MADRID」。昨年のK-1MAX日本王者として、今大会に参戦する名城裕司。念願の世界大会に向けた意気込みを語った。

――名城選手に正式なトーンメントのオファーがあったのはいつ頃ですか?

「正確な時期は覚えていませんが、3月に入ってからオファーをいただきました」

――名城選手は昨年のK-1MAX日本王者でもあり、世界トーナメントの開催を心待ちにしていたと思うのですが、オファーを受けた時の心境はいかがでしたか?

「時期的には妥当な時期だとは思っていましたし、世界と戦えるんだなと思って素直に嬉しかったです」

――K-1の大会開催そのものが不透明な時期も続いて、不安はなかったですか?

「去年は世界トーナメントが開催されなかったので、モチベーションの部分で落ち込みはしましたが、2月にビッグバンで試合もありましたし、今は世界トーナメントに向けて、集中しています」

――名城選手自身、K-1MAX日本王者になって変化した部分はありますか?

「地上波放送がなかったのは痛かったですけど(苦笑)、周りの人たちを僕のことをK-1王者として見てくれるし、気持ちの部分で余裕を持ってどっしり構えられるようになった気はします」

――あのトーナメントにはアルバート・クラウスも出場していて、現時点で70kgの日本一を決めるに相応しい大会だったと思います。名城選手はトーナメント優勝という結果は自信につながったのではないでしょうか。

「はい。一昨年にも日本トーナメントには出ていますが、その時は1回戦で長島☆自演乙☆雄一郎選手に秒殺KOされているんです。今回は一回戦の相手がクラウスだったので、先のことは考えずにワンマッチのつもりで挑みました。トーナメントで消耗したクラウスではなく、1回戦でノーダメージのクラウスに勝てたことは自信になったし、あの勝利があったからこそトーナメントで優勝できたんだと思います」

――対戦相手のリース・マカリスターについてですが、どのくらい情報が入っていますか?

「1試合だけ映像を見たんですが、ゴリゴリのムエタイスタイルで、首相撲からのヒジやヒザしかやっていなかったんですよ。だからほとんど参考になりませんでした(苦笑)」

――では名城選手としては全く情報がない中で戦うようなものですね。

「そうですね。ただ自分はあまり対戦相手を研究するタイプではないので、そこまで気にはしてないです。それよりも自分のスタイルをしっかりと守って戦えれば、大丈夫だと思っています」

――トーナメントの他のメンバーで興味がある選手や戦ってみたい選手はいますか?

「みんなバケモノばかりなので…バケモノに交じって戦うような心境です。リース選手に勝てないようでは他の選手には勝てないと思っているので、とにかく1回戦をクリアして、バケモノクラスの強豪たちと戦いたいです」

――名城選手が出場する大会の前日にはGLORYが開催され、ここでも16名参加の世界トーナメントが行われ、日本からは佐藤嘉洋選手も参戦します。GLORYのトーナメントも気になるかと思われます。

「K-1MAX世界王者のジョルジオ・ペトロシアンがGLORYの方に出ているわけですから、それなりに意識はしています。また僕は佐藤選手に負けていて、佐藤選手の首を狙っているので、そういう部分では同じ大会に出たかったという気持ちもあります。でも僕は小さな頃からK-1ファイターになることが夢だったので、K-1の舞台で世界王者になることが一番の目標です。日本王者としてのプライドを持って戦うつもりですし、日本人が強い外国人選手に勝つところを見せます」
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