減量を翌日に控え、かなり体重が搾れている中村K太郎。対戦相手のキム・フンは85キロまでリカバリーするそうだが、フィジカル面で遅れを取ることはなさそうだ

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プロMMAデビュー以来、15戦負けなしという記録を作り、2009年のADCC世界大会では4位入賞。そのうえでボクシングに転向してもやっていけるというお墨付きまでもらったこともある中村K太郎。

修斗、UFC、戦極とキャリアを重ねてきた彼が、再び、海外に目を向けた。30日(金・現地時間)に、香港で行われるLegend Fighting Championship 08で韓国のキム・フンと戦うK太郎、ルール・ミーティング直後の彼にインタビューを試みた。

──LFC初参戦となる中村K太郎選手です。いつ頃、この大会に出ることが決まっていたのでしょうか。

「一カ月ぐらい前です。プロ修斗の5月大会があるかどうかっていう展開で、声を掛けてもらったので、すぐに出ることを決めました。LFCが決まってから、修斗の試合も正式に決まった感じです」

──LFCには、どんな印象を持っていたのですか。

「慧舟會の選手も出ているので、彼らから話を聞いていたのですが、レフェリングがちょっと……ということを聞いていました(笑)。ファイトマネーもそれなりに、僕的にはもらえるって感じで」

──修斗にも出場するということは、専属契約ではないわけですね。

「ハイ、独占ではないです」

──対戦相手は韓国のキム・フン選手については、どのような印象を持っていますか。

「打撃系のファイターですね。それほど腰が強くはなく、寝技はそれほどでもないようです」

──では、今回の試合も戦略的には1月の修斗、佐藤洋一郎戦のように組んで倒し、トップから攻めるという感じでしょうか。

「あの時は、ちょっと打撃を嫌い過ぎていたので、打撃でも自分からプレッシャーを掛けて、その上で組んでいこうと思います。

あそこまで打撃を嫌うと、相手のペースにもなりやすいので――打撃ができないわけではないので、ミスをしない程度に打撃を使おうと」

──それは明らかにセコンドの磯野(元)さんの意見じゃないですか(笑)。

「そうですね(笑)。あとは、去年の暮にチーム・クエストで経験した練習の成果を出したいです」

──チーム・クエストで、特にどんな点を学んだのですか。

「レスリングが強い選手が多かったですし、MMAもチェール・ソネンと練習をして、ずっと前に出てこられると本当に削られるっていうのを、身をもって体験できました。自分でも削っていけるように……。LFC、修斗で結果を残し、もう一度、UFCで戦いたいと思っています」
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