対戦相手に加え、大会開催地まで変更された川那子だが、持ち味を発揮すれば王座戴冠の可能性は高いか (C) LFC

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香港ベースのアジアンMMAプロモーション=レジェンドFCの大会が、30日(金・現地時間)に香港のアジアワールド・エキスポで開催される。1年2カ月ぶりの香港大会は、イベント開催前から波乱に満ちた振替興行となった。

LFC08は当初の予定ではインドネシアのジャカルタで開催され、地元を代表するMMAファイター=フランシア―ノ・チルタと日本の川那子祐輔の間で、初代LFCフェザー級王座決定戦が行われるはずだった。

しかし、大会開催まで2週間となった15日に急遽、香港に開催地が変更されることが決定。この前週に腹痛を訴えたチルタが、急遽、盲腸の手術を行い、試合出場がかなわなくなり、メイン出場の地元ファイターを失ったLFCは、ジャカルタでの開催を断念(※7月第2週に延期)することに。

敵地でメイン出場予定だった川那子、王座決定戦はそのまま行われ、対戦相手が中国のジ・シャンに変更された。ジ・ジャンはキャリア8戦8勝のグラップラー、その全てが1Rで試合を極めており、先週末24日(土・同)に中国の重慶で行われたRUFF(Ranik Ultimate Fighting Federation)出場し、腕十字で1R一本勝ちをしたばかりだ。

LFC07のレオナルド・デラルミーノ戦を見る限り、ジ・シャンはリングで柔術を戦っているような組み技ファイトを展開する。となれば、打撃を全面に押し出す川那子は、スタンドはもちろんのこと、特に寝技でガードからの極めに注意し、パウンドで削っていけば十分に勝機が広がるだろう。

また、香港へ開催地が替わったことでメインに当確したLFCライト級選手権試合では、昨年10月に王座を獲得したジャバンダ・ナラントンガラグがナム・イチョルの挑戦を受ける。

前王者エイドリアン・パンとの王座決定戦に敗れているナム・イチョルは、元スプリットMCウェルター級王者で、過去2戦はRFCで戦い連勝中、12月にはONE FCベテランで香港在住の南アフリカ人ファイター=ヴィシール・コロッサを判定で下している。

打撃系を相手にしたときは、テイクダウン中心の組み立てをするナム・イチョルだが、極真出身、モンゴル相撲も習得しているナラントンガラグは『打』とともに『組』も強いファイター。王者有利と予想されるメインイベントだ。
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