韓国ネット上で脱北者の強制送還阻止の動き、ユーザー12万人が署名

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中国に拘束された脱北者をめぐり、韓国国内では脱北者の強制送還阻止に向けた動きが活発化している。

21日には、ソウルの中国大使館前で俳優のチャ・インピョ、リッキー・キム、お笑い芸人のイ・ソンミなど韓国芸能人20人あまりが「Save My Friend」と書かれた紙を持ち、脱北者の強制送還阻止を訴えた。

このような動きが影響したのか、韓国国会は24日、中国政府に脱北者強制送還中断を求める決議案を与野党合意で採択。青少年たちもインターネット上で活動を行うなど、宗教や政治といった枠を超えて、脱北者の強制送還を止めようとする動きが繰り広げられている。

脱北者を救出する「Save My Friend」運動に参加している青年のひとりパクさんは、仲間とともに「脱北者強制送還阻止署名運動」をインターネット上で実施。有名タレントがツイッターで運動を知らせるなど、協力を得ながら、24日の時点で12万人以上の署名が集まった。パクさんは、集まった署名を資料にして、中国大使館・国連人権委員会などに提出する計画という。

パクさんは、「あと数日で20万人を超えると思う。韓国国内だけでなく、海外ネットユーザーの署名も増えているので、100万人署名も現実的に可能かもしれない」、「まずは31人の脱北者を救出し、可能なら北朝鮮全体の人権を回復したい。今度も、活発な運動を展開していきたい」と話した。

参照:Save North Korean Refugees #SaveMyFriend - Human Rights Petition
参照:NewDaily

(文:林由美)

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