中国ではこのほど、手持ちのスマートフォンに送信されてきた空メールを開封した場合、スマートフォン内の個人情報のすべてが流出する恐れがあるとして、携帯電話会社による注意の呼びかけが注目されている。チャイナネットなどが報じた。

 報道によると、香港メディアはこのほど、スマートフォン(多機能携帯電話)に“盗聴器”が埋め込まれる過程を紹介。スマートフォンユーザーが、差出人不明のメールを不用意に開封した場合、自身のスマートフォン内に「盗聴用ソフト」がひそかにダウンロードされ、通話やメールの送受信履歴、個人情報などのスマートフォン内のすべての情報が、外部に流出する恐れがあるという。

 中国大手の携帯電話会社「中国移動通信公司(チャイナ・モバイル)」は、盗聴防止対策として、◆自身のスマートフォンを容易に他人に貸さない◆差出人不明のメールやリンクを受け取った場合も、安易に開封、転送せずにすぐに削除する◆対盗聴ソフトをダウンロードする――などの対策を呼びかけた。(編集担当:青田三知)