「我々はコミュニケーションを重視するクラブだから、今日は一つニュースを知らせよう。我々は我々がとても期待している2人のDF、(フィリップ・)メクセスと(タイェ・)タイウォを獲得した」

ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は10日、報道陣に対してこのように述べ、さらに「我々はすでに良いチームをさらに強化することを目指す。すでに良いチームだから、スクデットを獲得したのも偶然ではないががね。ただ、(補強目標の)名前は出さない。守備面で何かするということは言えるからね」と続けた。

10日のコッパ・イタリア準決勝セカンドレグで対戦する前に、パレルモMFハビエル・パストーレについて、ガッリアー代表取締役は「カカーに少し似ている。だがあのポジションには、すでに最高の選手たちがいるんだ」とコメント。一方、サントスMFガンソについては話していない。

タイウォを獲得することで、ミランは今季のEU圏外枠が埋まることとなる。アリエド・ブライダSD(スポーツディレクター)によると、タイウォはフランスのパスポート取得申請を始めたばかりとのことで、EU圏内選手として登録することはできないだろうとのことだ。

長く待ち望んだスクデットを獲得したミランだが、すでに将来へも目を向けなければならない。ガッリアーニ代表取締役は次のように話している。

「我々の今季の目標は、イタリアにおけるインテルの覇権に終止符を打つことだった。そしてそれを実現した。だが、スクデットはこの上なく重要な目標だと考えてはいるが、来シーズンのミランはその本来の優先事項へ戻るということを言っておける。つまり、チャンピオンズリーグの再びの制覇を目指すということだ」

だが、そのために独自のスタジアム建設という道へ向かうことはないそうだ。少なくとも、近いうちは。

「それは夢だろうけど、2016年まで我々はインテルやミラノ市とともに、サン・シーロで戦い続ける。使用料の一部をピッチと施設の改善に充てながら、ね」

そしてガッリアーニ代表取締役は、マッシミリアーノ・アッレグリ監督に賛辞を送った。

「今回のウチの勝利の強みの一つが、監督のチョイスだった。彼を監督に選ぶのは決して簡単なことではなかった、困難もあった。だが、本能で信頼するものなんだ。彼がサッスオーロ、そしてカリアリで指揮するのを見た。戦術的能力や起用の柔軟性を考えれば、我々はうまく当てたと言えるだろうね」

唯一調子外れとなったのが、スクデット獲得を決めた際、ローマでMFジェンナーロ・ガットゥーゾがインテルのレオナルド監督に反する行為に積極的だったことだ。この件では調査が開かれている。ガッリアーニ代表取締役はこの件について、「リーノ(ガットゥーゾ)は雰囲気とサポーターに流されたんだと思う。良いことではないが、大騒ぎするのはやめよう。とにかく、私はレオナルドのことが好きだし、これ以上は言いたくない」とコメントしている。