RYTHEM(撮影:野原誠治)
 2003年5月に発売したシングル「ハルモニア」からデビュー7周年を迎え、10月24日に日本初となるUSTREAMでの解散発表生中継を行い、総視聴者数15,000人超、リアルタイムツイートランキング総合1位を記録したシンガー・ソングライター・ユニット、RYTHEM(リズム)。12月8日には、ラストアルバム「リズム」を発売。来年1月にラストツアーと翌2月に解散ライブを控え、東京公演が即完となる中、ラストアルバムに込めた想いと現在の心境について最後のインタビューを行った。

――ラストアルバム「リズム」は、もう解散を決めてから制作を始めたんですか?

YUI & YUKA:そうですね。

YUKA:解散についての話は、今年に入ってから具体的に二人で話して。やっぱり最後に作品を残そうと決めたのが春くらいで。曲を決めてしっかり作り始めたのは6月、7月くらい。夏を使って一気に作り上げていった感じですね。

――ラストアルバムはどういう内容にしようか、話されたことはありますか?

YUI:根底には、やっぱりファンのみんなに向けての感謝だったり、色んなメッセージを伝えようというのが共通して決めていたことですね。

――10月にUstreamで解散発表をされてから少々時間が経ちましたが、その後周囲の反応はどのような感じですか?

YUI:やっぱり、悲しみの声の方が多いですね。でも、すごくありがたいのは、最後に必ずファンのみんなが「悲しいですけど、二人が決めたことだったら受け入れます」という一文を書いてくれてるのを見て、ちょっと無理がある中かもしれないけど、受け入れようとしてくれてる愛情をすごく感じます。

――お二人としては、発表する前の予想と、実際の発表後の反応とは違いましたか?

YUKA:「どうして?」とか、もっと辛い言葉ももらうのかな?って結構覚悟していたんですよ。今、ブログも4つくらいやってるし、色んな所でみんなと関わるチャンスがたくさんあるし、最近ツィッターも始めたし。「悲しいけど、二人が考えたことなら、二人が楽しくなきゃ意味無いし」みたいな言葉を本当にどの人にももらえたのは、なんて幸せなグループなんだろうって、すごく思ったので、「悲しみを与えてしまって、ごめんね」という気持ちもありましたけど、そうやって受け止めようと頑張ってくれて、また「ありがとう」という気持ちが再浮上してきました。

――お二人はRYTHEMを結成される前から、中学校からの同級生ですが、お互いの第一印象は憶えていますか?

YUKA:もう13歳だよね。演劇部の仮入部の時に初めて会って。今日みたいにポニーテールにしてたんですけど、前髪が全部上がって(笑)。オールバックでいつもポニーテールをしていて、肌がもうちょっと黒いというか焼けてたんですよ。ポニーテールで黒肌なので、最初はすごく活発そうな、元気溢れる子なんだろうなという印象でした。

YUI:演劇部の発声練習の時に、一人だけすごく声が高い子だなっていう印象でしたね(笑)。

――その後知り合っていく内に、第一印象から変わったことはありますか?

YUKA:クラスは一緒になったことがなくて、委員会とか部活で知り合ったくらいだったので、高校に入る直前になって「あ、こういう子だったんだ」って、どんどん知っていった感じですね。学級委員だったし、妹と弟がいたので、すごくしっかりしたお姉ちゃんのイメージだったんですよ。それはずっと変わらずなんですけど、やっぱり天然というか、良い意味で変わってるなというのは徐々に知っていったり(笑)。だからこそ、本当にずっと一緒にいたんですよ、全然飽きないし。

私は結構、誰にも嫌われたくないので、誰にでもいい顔するタイプだったんですよ。ぶっちゃけて言うと八方美人だったんですけど(笑)。だからあまりつかず離れずみたいな関係を男子にも女子にもとる人だったんですよね。だけど、YUIだけは「もっと深く」みたいな気持ちが芽生えた人だったなというのは改めて思いますね。だからこそ「この人がいなくなったらどうしよう?」と思うことも初めてだったし。お互いだろうけど、深く知り合うということは、きっと自分が傷つけたこともあったし、傷つけられたこともあるし。深い関係だからこそ感じられた感情も沢山あったのは、一緒に歩んできたからなんだろうなと。

YUI:最初は、学級委員つながりで、賢くしっかり者というイメージですね。一緒に司会をやったり、割かし「前に前に」やっていくという印象かな。第一印象から話して変わったことはそんなに無いと思うけど、大学に入ってから色んな環境も変わったり、成長した部分はあったんじゃないですかね。