クリフ・リー投手の争奪戦が激化するなか、リーは税金のことも考慮しているのかもしれないと12月10日付でニューヨーク・タイムズが報じた。

 レンジャーズとヤンキースのあいだで、今オフのナンバー1フリーエージェント、リー投手の争奪戦が激しさを増している。何ヶ月も前から、ヤンキースはレンジャーズには払えない額を提示してリーとの交渉にあたるだろうといわれてきた。両球団は競って条件をつり上げあい、木曜日、ついにヤンキースが7年1億6000万ドル(およそ130億2000万円)を提示したと報道された。

 年換算で2000万ドル以上という額にレンジャーズはとても太刀打ちできないと思われていたが、リーはまだ結論を出していない。年俸が前提ならば、リーは迷わずヤンキースを選ぶはずだ。ところが、金曜日になっても返答がないため、リーは金額以外のことで決めかねているのではないかと、ヤンキースは不安にかられ始めた。

 もしレンジャーズがヤンキースと同程度の条件を提示した場合、リーは税金のことも考慮するだろう。レンジャーズが本拠地を置くテキサス州には所得税がない。リーがレンジャーズを選んだ場合、テキサスで行われるホームでの81試合とヒューストン・アストロズ戦の3試合について、所得税が課せられない。

 しかし、ヤンキースと契約してニューヨークに住所を移した場合、リーは9パーセントの所得税を州に払わなければならなくなる。その他もろもろを加えると、およそ300万ドル(約2億6000万円)が州への税金で持って行かれるということだ。

 また、ヤンキースタジアムで行われたアメリカンリーグ・チャンピオンシリーズ第三戦で、観戦に来ていたリー夫人に対し、ヤンキーズファンが罵声を浴びせたり、上の階から唾を飛ばすなどしたため、夫人がニューヨークに対して悪いイメージを抱いていると伝えられたこともある。

 ヤンキースが木曜日に上積み提示を行った数時間後、レンジャーズ上層部がリーの自宅を訪ねており、リーが結論を出すといわれている週明けまで、憶測は飛び交うだろう。