頻発するアメリカの銃乱射事件を見て、日本人は何を感じ、警戒するべきか?

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パーティ中に欄優男が銃乱射!5人死傷。
 アメリカで25日、また銃乱射事件が発生。事件は25日未明、ニュージャージー州のシートンホール大学近くのアパートで起きました。当時、アパートでは大学生らによるパーティが行われていたそうですが、そこに、面識のない男がやってきて、パーティに参加しようとしたようです。しかしこの男、パーティ参加費を払おうとしませんでした。したがって、参加は叶いませんでした。
 すると男は逆恨みし、いったんは帰ったものの、再び戻ってきたのです。しかも今度は銃を持って。そして男は銃を乱射。パーティに参加していた5人に弾が当たり、女子大生1人が死亡、4人がケガをしました。
 犯人は現在も逃走中だそうで、警察は、情報提供者に1万ドルの懸賞金を支払うとしています。
なぜアメリカは『銃社会』になったのか?
 こういった銃乱射事件が、アメリカでは頻繁に起きます。それはもちろん、銃が身近にある国であるが故の悲劇なワケですが、なぜこんなにも銃にまつわる悲惨な事件が起きるにもかかわらず、アメリカは銃を手放すことができないのでしょう?
 簡潔に言ってしまえば、北アメリカにおける白人移民主導での建国〜発展の中で、他国(を含むあらゆる敵)が侵略してきたり、自国の政府が国民の自由を抑圧する可能性があるから、国民はそれと戦うことができるように武器を持つ権利がある、という考え方がアメリカにおける「自由を守る」ための発想なのです。
 もっとも、1980年代後半から、銃規制を求める声も高まり始めましたが、ここまで生活の中で定着してしまった銃を、いまさら手放すこともできないというのが実情というところでしょう。そして、だからこそ、武器を捨てられない部類のアメリカ人は、銃という凶器に対して、どこか感覚が鈍ってしまっているところがあるのだと思います。
事件の『本質』は、凶器ではなく「狂気」にある! それにしても、楽しいはずのパーティ会場でこのような惨劇が起きてしまうというのは、想像するにつけ身の毛がよだちますね。だからといって、日本でも 、銃など無くても、あの秋葉原事件や、先日起きたキャバクラ火炎瓶投げ入れ事件などのように、逆ギレ、逆上して暴挙に出る様な事件も決してアメリカに引けをとらないくらい頻発しています。つまり、今の日本は、アメリカなみに「わけもなくブチキレる」輩が確実に増えてきているのです。本当に怖いのはこの点です。
 日本の犯罪の質は、アメリカの犯罪を10年遅れる形で悪化すると言われます。この先、日本で銃犯罪が劇的に増えるとまでは行かないでしょうが、アメリカの銃乱射犯人のような「意味不明にブチギレて、想像を絶する暴挙に出る」犯罪は増加の一途をたどるでしょう。ですから、今回のようなアメリカの銃事乱射事件のニュースを聞いたとき、もはや「対岸の火事」とは思わない方がよいと思うのです。問題の本質は武器ではなく、人の心のありようなのですから、そういった意味での危機管理の意識を、これからはより強く持つべきでしょう。哀しいけれど…。
【文/NANIO】




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