財団法人日本生産性本部(谷口恒明理事長)がまとめた「生産性白書2009年版」によると、2008年度に労働生産性が最も高かった製造業の企業は、任天堂(京都市、岩田聡社長)だったことが分かった。任天堂は2年連続でトップとなった。

 任天堂の名目労働生産性水準は3億4791万円。世界同時不況下でもゲーム機販売が堅調に推移し、前年度(3億1150万円)から12%上昇している。

 第2位以下は、東燃ゼネラル石油(9695万円)、日本電工(6993万円)、東京製鐵(6899万円)、SANKYO(6677万円)と続くが、任天堂の労働生産性の高さは突出している。

 ファナック(6273万円、第6位)やキーエンス(5016万円、第12位)は上位を維持したものの、労働生産性が前年度比で3割近くも低下しており、不況による市場規模の急激な縮小が大きく影響している。

 製造業全体でみると、上場企業773社の約8割にあたる634社で労働生産性が低下した。

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