谷原章介、佐々木希(撮影:野原誠治)
 2006年、集英社が主催する「プリンセスPINKYオーディション」でグランプリに選ばれモデルデビュー、2008年の映画「ハンサム★スーツ」では女優デビューを果たした佐々木希。人気携帯小説を原作とした映画「天使の恋」では主役に抜擢され、心に傷を持った女子高生・理央という難役を演じた。オファーを受けた当初は「演技に自信も無いし、断わりました」と話す佐々木も、共演の谷原の支えや、監督からのアドバイスで次第に演技に打ち込めるようになったという。インタビュー中は谷原から「希ちゃんをデートに誘うなら」というプランが発表され、佐々木が思わず爆笑する一幕も。

――「天使の恋」は人気携帯小説を実写化した作品ですが、出演されていかがでしたか?

佐々木希(以下、佐々木):理央は17歳の女の子ですが、その世代って恋愛に一直線だったり、友達と些細な事で喧嘩したり、感情がすごく豊かじゃないですか。私もその頃はそうだったので、共感できましたし、原作を読んで切ない気持ちになったので、一生懸命演じようと思いました。

谷原章介(以下、谷原):希ちゃんとは「ハンサム★スーツ」でも共演しているんですけど、初めて見た時はなんて可愛い女の子なんだろうと思いましたね。それで「ハンサム★スーツ」の時は、一緒のシーンが少なかったけど、今回ずっと2人のシーンが多くて、演技力が格段に上がったなと驚きました。

佐々木:私はこれまで演技の経験がほとんどなかったので、この映画に取り掛かる時に演技のレッスンを受けたのですが、谷原さんがいつも一緒に付き合って下さいました。 自分の時間を使ってくれるのがすごく嬉しかったです。

――女子高生役、大学教授役を演じた感想は?

谷原:そうですね、率直に言って、こんなに可愛い希ちゃんが女子高生姿で出てきた時は「最高だな」と思いました。

佐々木:ありがとうございます(笑)。17歳の女子高生の、テンションが高い一方で傷つきやすい繊細な役を演じるのは難しかったのですが、監督からも色々とアドバイスを受けて。

谷原:僕の役は病気を抱えている役なので、その病気のことはすごく調べました。実在する病気なので今闘病している方や、ご家族が不快に思わない様に。一番気を遣った所です。

――佐々木さんは映画初主演ですが、オファーを受けた経緯を教えてください。

佐々木:最初は、演技の経験もほとんど無いし、「やめておきます…」と断っていたんですけど、ある日監督に「ちょっと話がある」と言われて、マネージャーさんと3人でお茶をしたんです。その時に作品の想いを聞いて。でも、仕事の話だけじゃなくて、監督も27歳と若くて、ファッションが好きな女性なので色々と話しやすいなと思って受けました。

――“歴史バカ”の光輝と、武将ゆかりの地を巡るデートをするシーンがすごく可愛らしくて好きです。佐々木さんは、こうやってひとつの事に一直線な男性はどう思いますか?

佐々木:すごく良いと思います! 好きな事が無い男性よりもとても生き生きしてると思うし。