最新文具、ヒットのキーワードは“意外性”

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ペンやケース、ノートなど、最近よく目にするオシャレな文具。いったいどんな商品が売れ筋なの?…ということで早速“最新文具”が集まるイベント「国際文具・紙製品展」を直撃。「第18回文具大賞」の受賞作などを取材すると、最新文具はどうやら“意外性”がポイントのようだ。

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まずはデザイン部門でグランプリに選ばれた、マルマンの「ニーモシネ ノートパッド ホルダー付」(A4判1575円、A5判1050円)。切り離せるノートとカバーがセットになったこの商品、切り離し時の“紙のサイズ”に着目したのがポイントだ。

「ユーザーに最も好評なのは、切り取った時に用紙がぴったりA4・A5 サイズになる点です」と同社広報。ノートのサイズを“切り離し後”を考えて設定したことで「そのままコピーしたり、スキャンしてPCに保存できるので、ビジネスユーザーを中心に人気です。5mm方眼罫も薄い印刷なのでコピー写りしません」とのこと。“ありそうでなかった”商品を実現した“意外性”がヒットの要因といえる。

一方、カメラやメールなど“多機能”を売りにする携帯電話とは逆に、“余分なものはすべてそぎ落とす”発想で大ヒットとなったのが電子タイプのメモ帳「ポメラ」だ。2秒で起動し、「キーボードでメモを取る」というテキスト入力に特化したこの小型メモ帳は、2万7300円と決して安くはないが、昨年11月の発売からすでに6万台以上を売上げている。

「PCを持ち歩くのが重くて嫌だったので、“メモだけ”できるモノを作ろうと思ったんです」とは、発売元キングジムの開発者・立石さん。今後もネット機能を搭載する予定はなく「ユーザーの意見を取り入れつつ、さらなる軽量化と、フォルダ作成機能や携帯電話へのデータ転送の機能などを検討して、改良を加えていきたい」と、あくまで“メモ帳”として進化させていくようだ。

ほか、機能部門でグランプリを受賞した「キットパスきっず12色」(1050円)も新しい。クレヨンのような固形マーカーなのだが、窓ガラスなどツルツルしたところに簡単に描くことができ、しかも濡れた布で簡単に消せるのだ。また、のりで有名なヤマトからは意外にもスティックのり初の詰め替えタイプとなる「リプレ・ナチュラル」(262円、カートリッジ210円)や、半透明だから下を隠さずメモできるフセン紙「メモックロールテーブルフィルムタイプ」(441円〜)などが登場している。

“新しさ”を追求した、というより、発想の転換で実用性を高めた“意外性”がキーワードと言える最新ヒット文具。“ありそうでなかった”文具を、ぜひ一度使ってみてはいかが?【東京ウォーカー】

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