――去年はカエラさんがラジオで紹介したPerfumeがブレイクしましたが、そういう自分が気になる存在を、色んな人達に紹介したいという思いはありますか?

木村:あります!(笑)。Perfumeは紹介したら、ブォーッ!と行ったので、すごくビックリしたんですけど。「好きなものは好き!」というか、「聴いて欲しいな」とか、本当に衝撃を受ける素晴らしさがあるというか、メジャー感がそこまで無いもの。シュールな感じで、可愛くて、音が良くて、みたいな絶妙なバランスが揃っている人達とか、そういうアイテムだったりが好きなんですよ。Perfumeはその中ですごく「これは!」って思った感じだったので、「是非聴いて!」と思って(笑)。

――昨年に恵比寿リキッドルームでやられた初の自主企画イベント「オンナク祭オトコク祭」の出演者も、BONNIE PINK、チャットモンチー、ASPARAGUS、BRAZILIANSIZE、toeだったり。「メジャーではない」と例えてしまうと語弊があるんですけど、なんと言うか…。

木村:好きなのがそういう人達なので、何とも思わないですけど、「ライブが大好き!」みたいな、大体はそういう人達ですよね。その気持ちを聞いたことが無いので、何とも言えないですけど、簡単に言ったら「分かりにくい音楽をやっている」というか、そこがいいんですよね。BONNIE PINKさんもテレビでどんだけ曲が流れようが、なんか違うじゃないですか。その感じがすごく好きというか、カッコイイじゃないですか。

――「オンナク祭オトコク祭」は結構、前々からやりたいと考えていたんですか?

木村:そうなんですよね。ライブハウスでライブをするのがすごく好きで。いっつも「女の子どれぐらい来てるの?」と言って、手上げてもらったりするんですけど、みんなメチャメチャいるのに見えないんですよ。「ちっちゃいなぁー、手しか見えない」という感じ。だからまず女の子だけで、背がちっちゃくても、ちゃんと見えやすいという状態を作ってあげたかったんですね。そこからが、きっかけかな。

――第1回をやってみて、また第2回は誰と一緒にやりたいとか、こんなことをやりたいとかありますか?

木村:第2回は是非やりたいです!次に誰を呼ぶかは全然考えてないんですけど、チャットモンチーとかすごく好きなので、また一緒にやりたいなとは思っています。それよりも、その時はクリスマスだったので、プレゼントを作って全員にタダで渡したんですよ。そのプレゼントを何にするかが毎年一番楽しみ。

――あぁ、例のヤツですね…。

木村:そうです(笑)。

――アルバム発売後には全国ツアーが控えていますが、やりたいと考えていることはありますか?

木村:あまり深くは考えてはないんですが、ホールツアーなので、ライブハウスと違って、演奏以外に色々とステージ上でできることもいっぱいあるじゃないですか。そういう所の面白さが少しでもあればいいな、とは思っていますね。

――前回は追加公演の武道館がソールドアウトしましたが、会場のキャパは別に大きければいいというわけでは決してなくて、ライブハウスはライブハウスなりの良さがあるという感じですよね。

木村:そうですね。リキッドも武道館も、どこでやっても気持ちはあまり変わらないから。

――今ちょっとカッコイイことをサラッと言いましたね(笑)。

木村:ど、どうも(笑)。

――正直に言うと、前作の「Scratch」がオリコン2週連続1位を記録しましたが、今作の「+1」はあまりセールス的なものは頭に無いような印象を受けているのですが…。

木村:ですね。聴いてもらって、格好いいアルバムが作りたいので。私が変に媚びても「気持ちわりーなぁー」と思うので(笑)。自分がいいと思うものを出せれば、それでちゃんと聴いてくれる人のことが考えられればいいかな?って。やっぱり音楽好きな人に聴いてもらえたらすごく嬉しいし。

――次に控えているであろうシングルは、どんな感じになりそうですか?

木村:またロックなものに戻るんじゃないですかねぇー。今思ってるのは、そういう感じかなぁー。

――23歳になって、こういう女性でありたい、こういう人間でありたいというイメージはありますか?

木村:ちゃんと生活ができる女でありたいなって思います(笑)。料理も、掃除もそうですし。「冷たい人にならなければいいな」って思います(笑)。それだけですかね。

――今後、何かやってみたいことってあります?

木村:ジャニーズに詞を書きたいです!

――具体的に「この人に」というのは、いるんですか?

木村:いないんですけど(笑)。ジャニーズって、面白い詞じゃないですか。あの変わった詞?「私、書けるな」って思うので(笑)。詞の提供をしたいんですよねぇー。

――ジャニーズに限らず?

木村:そうですね。面白い詞を求めている人に書いてみたいな、とは思っているんですけど。やりたいことは、いっぱいあると思うんですけどねぇー。

――あえて一つを選ぶと?

木村:民生さんとかがツアーに行くのを、カメラマンとして付いて行きたい!私しか撮れない所を撮りたい(笑)。

――話していると、もちろんアーティストの方なんですけど、いちロックファンと話しているような気分にもなったので楽しかったです。ありがとうございました。

木村:ありがとうございました(笑)。

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