ブラジル人のハートをしっかりキャッチした大塚隆史。試合後はセルジオ・ヴィエイラの挑戦を受けた

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6日(木・現地時間)、サンパウロのジナーシオ・パウロ・ピンヘイロで行われたフューリーFC5。ホウジマーウ・トキーニョの圧倒的な強さで、その幕を閉じた83kg級GP以外にも、ブラジルの新世代というべき精鋭が多く参加した大会であった。

嵐のような夏のスコールが降り続くなか会場に足を運んだファンを大いにわかせたのが、日本から出場した大塚隆史(AACC)だった。大会プロモーター、ヴィトー・コスタと同門ブラザに所属するホドリゴ・ルイスと対戦した大塚は、その持ち前の気の強さとフィジカルの強さで、手足の長いブラジル人を圧倒した。

試合開始早々、テイクダウンを奪うと、常にトップポジションを意地し、パウンドでダメージを与えていく。1R終了1分前には、マウントを奪うなど、攻勢だった大塚は2Rに入っても、その勢いを持続させた。開始早々、飛び込むようにパンチを放ってから、すぐにテイクダウンへ。ここで渾身の力を込めてギロチンを仕掛ける。

ここを大塚が凌ぎきると、気持ちが切れたルイスはポジションも徐々に失ってしまう。最後は亀の態勢になったルイスに、足をフックさせることなくパンチを叩き込んだ大塚がTKO勝ちを収めた。