大の里(左)と豊昇龍(代表撮影)

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 自身と同じ横綱の復活Vをどんな思いで見ていたのか……。

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 大の里が1年ぶりに賜杯を手にして幕を閉じた9月場所。そんな喧騒を遠くで眺めるしかなかったのが、豊昇龍(27)だ。

 7月末に受けた右膝靱帯の修復手術の影響で、9月場所は全休。横綱昇進後は10場所でいまだ賜杯を抱いていない。全休は今場所が初だが、途中休場を含めれば5回。半分しか横綱として15日間の土俵を全うできていない。

 そんな横綱だが、ケガという事情もあるのだろう。28日に行われた横綱審議委員会では、進退への言及はなし。それどころか、「ケガを治して次の場所に向かってほしい」(大島委員長)と、エールを送られた。

 だからといって豊昇龍自身が安堵しているかといえば、そうではない。右膝手術の影響で稽古不足は明らか。ただでさえ148キロと幕内では軽量級だったのが、食欲不振と不眠症で10キロ近く痩せてしまったという。

「明らかにストレスの影響でしょう。そんな状態でも本場所に出場したがっていたというのだから、精神的に相当追い詰められているのは間違いない。次の11月場所まで1カ月強だが、どこまで平常心で稽古できるか。あせりが先に立つと、稽古でも無理をしかねない。もう一番もう一番、もっと追い込まなければ……と無理をすれば、更なるケガにつながる恐れがある」(ベテラン親方)

 師匠の立浪親方(元小結旭豊)は10月10日の松本場所から、巡業に途中参加する予定と明かしていたが……。

「横綱の苦心は横綱になった者にしかわからない。まして昇進後いまだ優勝なしというプレッシャーなんて想像すらできませんよ。それは立浪さんも同じでしょう。どこまで効果的なアドバイスができるのか……」(同)

 横綱昇進後、10場所連続で優勝できなかった3代目若乃花は、11場所目の途中で引退。豊昇龍はそうならなければいいが……。