日本vsエクアドル 試合前日の森保一監督会見要旨
日本代表は10月1日、キリンカップ準決勝でエクアドル代表と対戦する。30日には森保一監督が試合会場の日産スタジアムで記者会見を行った。
●森保一監督
「すでに2試合を終えたが、明日からはキリンカップというカップ戦でタイトルを争う戦いになる。一戦一戦勝利を目指して戦うことに変わりはないが、ホームでタイトルを取れるようにしっかり準備し、明日の試合にチーム一丸となって勝利を目指して戦いたい」
-ベネズエラ戦から中2日で、移動もあって厳しい日程だが、どのようなメンバー構成を考えているか。どう若手選手を組み込んでいきたいか。
「一つだけ答えられるとすれば、直近のベネズエラ戦から中2日ということでまた多くのメンバーを代えて挑みたい」
-ここまでの2試合、経験の浅い選手たちへの評価は。
「経験の浅い選手を一括りにできるわけではなく、一人一人について言うと試合まで時間を要するくらいにいろんな評価がある。ただ、総じて言えばみんな良いチャレンジをしてくれている。与えられた時間の中、いまの自分にできること、自分の特徴を出しながらもチームの戦術も並行して考えてくれて、チームにも貢献してくれている。足りないところはもちろんあると思うが、それはベテランか若手かではなく、ここをゴールに出来上がっている選手ということではないと思う。常に伸び代、成長の余地がある。みんな良いチャレンジをしてくれていると思う。若い選手にはいま全てができるということではなくても、ここ2試合も非常に素晴らしい対戦相手で、普段と違う強度、クオリティーを感じてもらうことを自分の経験を成長の糧にしてもらえればと思う。また常連組の選手たちがなぜ代表に生き残ってこられているかを若い選手、経験の浅い選手が自分をどう成長させるかをオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで、目標となる選手と接する時間を過ごしてもらうことで、今後への成長につながると思って招集させてもらっている。今後さらなる成長のためと思っている」
-荒木隼人、望月ヘンリー海輝を招集した理由は。特に望月は所属先で試合に出たり、出なかったりだと見受けられるが。
「ヘンリーはシーズン序盤はベンチに座る機会も多かったが、このシリーズの選考の佳境を迎えているあたりではCBを中心に試合に出て、CBと右ウイングバックでパフォーマンスが上がってきていると確認させてもらった中での追加招集となった。我々の活動の中ではW杯に出られなかったが、北中米W杯に向けても選考させてきてもらっていた中、間が空いて彼がどのように成長したかをチームに来てもらうことによって確認できる。今回どう使えるかはわからないが、これからのチームづくり、アジア杯に向けても戦術的なものを知ってもらう意味でもヘンリーにも荒木にも来てもらう価値があると思っている」
-試合中の指示系統について聞きたい。試合中に長谷部誠コーチがボードを持ってフォーメーションを監督と話しているシチュエーションがあった。その場面では長谷部コーチが提案して承認しているのか、一緒に見ながら相談して決めているのか。
「後者です」
-前回のW杯後は名波浩コーチに任せていたが、アジア杯までの任期はそういった役割でいくのか。
「直近の試合で10人になった時は長谷部コーチがどうしますかと尋ねてきた。私の中ではすでにプランはあったが、確認ということで持ってきてくれた。ただ、長谷部コーチの役割かというとそうではない。気付いた人が持ってきてくれて、より伝達しやすいように準備をしてくれたもの。大まかな役割としてはオープンプレーの攻撃が名波コーチ、守備が長谷部コーチ、セットプレーの攻撃が中村俊輔コーチ、セットプレー守備とGKが下田コーチ、フィジカルコーチの松本コーチ、齊藤(俊秀)コーチと前田(遼一)コーチがそれぞれ守備と攻撃をバックアップと個人対応をするということで決めている」
-エクアドルの印象は。また何を試したいか。
「エクアドルの印象で言うと、非常に守備が固いチーム。そこから堅守速攻に持っていく、シンプルに縦への攻撃で、地上戦も空中戦も使って相手ゴールに向かっていく特徴のあるチームだと思う。私が監督になって、初めは(19年夏の)コパアメリカで戦って、2度目(22年9月)がデュッセルドルフで戦っているが、2試合で両方とも引き分けに終わった。本当に守備が固いチームだと感じている。南米予選も5失点で2敗しかしておらず、負けない戦いで強いチームだと感じている。これまで2試合の相手も強かったが、このエクアドルはさらに局面局面の強度が上がる試合になると思っている。直近の試合では韓国に0-3で負けたが、コンディションの部分が非常に大きかった。あれから時間が経ってコンディションも上がってきているし、新たに就任したガジャルド監督になって戦術を合わせられなかったところを、コンディションも戦術もいい準備をしてくると思う。直近の試合とは全く異なる厳しい戦いになることを覚悟しないといけないと思う」
-上田綺世が2試合連続で点を取っているが、貫禄があると見ている。監督の印象は。
「綺世についてはすごく自信を持っているプレーをしてくれている。我々の活動を通しても多くの経験を積んでくれて、W杯という大舞台を経験しながら彼の自信になっていると思う。日常の所属クラブでもしっかりステップアップをしていけている。世界から認められているところも本人が感じて、自信になっているのかなと思っている。フランスリーグもそう簡単に局面局面を打開して点を取れるリーグではないが、確実に結果を出していることで本人の自信になっているのかなと思う。それが今のいい判断から、彼が持っているシュート技術を発揮するところにつながっているのかなと思う」
-瀬古歩夢の評価は。継続して招集していたが、変化や成長をどう感じているか。
「彼だけではないが、歩夢の成長を感じさせてもらっている。右肩上がりに世界トップ基準に向けて、力をつけてくれていると思っている。今回も連続で試合に出てもらっているという部分は、全体的にローテーションをしている中でもケガ人が出ているのもあるが、彼がディフェンスの中心として、相手の強度高く戦ってくる攻撃陣に対し、高さでゴール前に迫ってくる相手に対してもフィジカルでまずは負けることなく、かつ早い判断で未然に防ぐ部分をしてくれている。自分が局面で勝つところ、味方のカバーも確実に先を読んで相手の攻撃の芽を摘むところでクオリティーが上がっている」
-板倉滉が練習に参加していたが、エクアドル戦で出場はできるのか。またベネズエラ戦後に検査をしていた鈴木淳之介は出られるのかどうか。
「今日の練習で最終的に判断しないといけないが、滉に関しては練習をしているし、明日の試合でプレー可能という予定でいる。それと並んで淳之介も左足首を打撲して痛めたが、精密検査をして問題なく、明日の試合もプレー可能だとメディカルから報告を受けている」
-GKの起用について残りの2試合はどう考えているか。
「明日の試合は練習で何もなければ、彩艶を先発で起用しようと思っている。途中交代であったり、4試合目は明日の試合を終えてから最終的に決めたい」
-鈴木彩艶のパフォーマンスについてどう考えているか。W杯後の変化を感じていることはあるか。
「彼のパフォーマンスに関しては、移籍して簡単に認めてもらえるようなステージではないところでしっかりデビュー戦から落ち着いたパフォーマンスをして、まだシーズン序盤ではあるが、彼の相手の攻撃を止める部分も、攻撃の起点になる部分もチームに絶大な信頼を得ているなということを試合を見ていて感じている。これまでの彩艶と今の彩艶ということでは、私が見ている彩艶に関しては何も変わっていない。彼は常に自分がやれることに対し、いい準備をし、全力を尽くし、しっかりトリートメントをするというサッカー選手として自分がより高みを目指していくために日々やれることを常にベストを尽くしているのは変わらない。また彼は日本人の礼節、姿勢と態度でもオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチでも日本人の文化と良さを体現し続けてくれているというところでも変わらないと思う」
(取材・文 竹内達也)
●森保一監督
「すでに2試合を終えたが、明日からはキリンカップというカップ戦でタイトルを争う戦いになる。一戦一戦勝利を目指して戦うことに変わりはないが、ホームでタイトルを取れるようにしっかり準備し、明日の試合にチーム一丸となって勝利を目指して戦いたい」
「一つだけ答えられるとすれば、直近のベネズエラ戦から中2日ということでまた多くのメンバーを代えて挑みたい」
-ここまでの2試合、経験の浅い選手たちへの評価は。
「経験の浅い選手を一括りにできるわけではなく、一人一人について言うと試合まで時間を要するくらいにいろんな評価がある。ただ、総じて言えばみんな良いチャレンジをしてくれている。与えられた時間の中、いまの自分にできること、自分の特徴を出しながらもチームの戦術も並行して考えてくれて、チームにも貢献してくれている。足りないところはもちろんあると思うが、それはベテランか若手かではなく、ここをゴールに出来上がっている選手ということではないと思う。常に伸び代、成長の余地がある。みんな良いチャレンジをしてくれていると思う。若い選手にはいま全てができるということではなくても、ここ2試合も非常に素晴らしい対戦相手で、普段と違う強度、クオリティーを感じてもらうことを自分の経験を成長の糧にしてもらえればと思う。また常連組の選手たちがなぜ代表に生き残ってこられているかを若い選手、経験の浅い選手が自分をどう成長させるかをオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで、目標となる選手と接する時間を過ごしてもらうことで、今後への成長につながると思って招集させてもらっている。今後さらなる成長のためと思っている」
-荒木隼人、望月ヘンリー海輝を招集した理由は。特に望月は所属先で試合に出たり、出なかったりだと見受けられるが。
「ヘンリーはシーズン序盤はベンチに座る機会も多かったが、このシリーズの選考の佳境を迎えているあたりではCBを中心に試合に出て、CBと右ウイングバックでパフォーマンスが上がってきていると確認させてもらった中での追加招集となった。我々の活動の中ではW杯に出られなかったが、北中米W杯に向けても選考させてきてもらっていた中、間が空いて彼がどのように成長したかをチームに来てもらうことによって確認できる。今回どう使えるかはわからないが、これからのチームづくり、アジア杯に向けても戦術的なものを知ってもらう意味でもヘンリーにも荒木にも来てもらう価値があると思っている」
-試合中の指示系統について聞きたい。試合中に長谷部誠コーチがボードを持ってフォーメーションを監督と話しているシチュエーションがあった。その場面では長谷部コーチが提案して承認しているのか、一緒に見ながら相談して決めているのか。
「後者です」
-前回のW杯後は名波浩コーチに任せていたが、アジア杯までの任期はそういった役割でいくのか。
「直近の試合で10人になった時は長谷部コーチがどうしますかと尋ねてきた。私の中ではすでにプランはあったが、確認ということで持ってきてくれた。ただ、長谷部コーチの役割かというとそうではない。気付いた人が持ってきてくれて、より伝達しやすいように準備をしてくれたもの。大まかな役割としてはオープンプレーの攻撃が名波コーチ、守備が長谷部コーチ、セットプレーの攻撃が中村俊輔コーチ、セットプレー守備とGKが下田コーチ、フィジカルコーチの松本コーチ、齊藤(俊秀)コーチと前田(遼一)コーチがそれぞれ守備と攻撃をバックアップと個人対応をするということで決めている」
-エクアドルの印象は。また何を試したいか。
「エクアドルの印象で言うと、非常に守備が固いチーム。そこから堅守速攻に持っていく、シンプルに縦への攻撃で、地上戦も空中戦も使って相手ゴールに向かっていく特徴のあるチームだと思う。私が監督になって、初めは(19年夏の)コパアメリカで戦って、2度目(22年9月)がデュッセルドルフで戦っているが、2試合で両方とも引き分けに終わった。本当に守備が固いチームだと感じている。南米予選も5失点で2敗しかしておらず、負けない戦いで強いチームだと感じている。これまで2試合の相手も強かったが、このエクアドルはさらに局面局面の強度が上がる試合になると思っている。直近の試合では韓国に0-3で負けたが、コンディションの部分が非常に大きかった。あれから時間が経ってコンディションも上がってきているし、新たに就任したガジャルド監督になって戦術を合わせられなかったところを、コンディションも戦術もいい準備をしてくると思う。直近の試合とは全く異なる厳しい戦いになることを覚悟しないといけないと思う」
-上田綺世が2試合連続で点を取っているが、貫禄があると見ている。監督の印象は。
「綺世についてはすごく自信を持っているプレーをしてくれている。我々の活動を通しても多くの経験を積んでくれて、W杯という大舞台を経験しながら彼の自信になっていると思う。日常の所属クラブでもしっかりステップアップをしていけている。世界から認められているところも本人が感じて、自信になっているのかなと思っている。フランスリーグもそう簡単に局面局面を打開して点を取れるリーグではないが、確実に結果を出していることで本人の自信になっているのかなと思う。それが今のいい判断から、彼が持っているシュート技術を発揮するところにつながっているのかなと思う」
-瀬古歩夢の評価は。継続して招集していたが、変化や成長をどう感じているか。
「彼だけではないが、歩夢の成長を感じさせてもらっている。右肩上がりに世界トップ基準に向けて、力をつけてくれていると思っている。今回も連続で試合に出てもらっているという部分は、全体的にローテーションをしている中でもケガ人が出ているのもあるが、彼がディフェンスの中心として、相手の強度高く戦ってくる攻撃陣に対し、高さでゴール前に迫ってくる相手に対してもフィジカルでまずは負けることなく、かつ早い判断で未然に防ぐ部分をしてくれている。自分が局面で勝つところ、味方のカバーも確実に先を読んで相手の攻撃の芽を摘むところでクオリティーが上がっている」
-板倉滉が練習に参加していたが、エクアドル戦で出場はできるのか。またベネズエラ戦後に検査をしていた鈴木淳之介は出られるのかどうか。
「今日の練習で最終的に判断しないといけないが、滉に関しては練習をしているし、明日の試合でプレー可能という予定でいる。それと並んで淳之介も左足首を打撲して痛めたが、精密検査をして問題なく、明日の試合もプレー可能だとメディカルから報告を受けている」
-GKの起用について残りの2試合はどう考えているか。
「明日の試合は練習で何もなければ、彩艶を先発で起用しようと思っている。途中交代であったり、4試合目は明日の試合を終えてから最終的に決めたい」
-鈴木彩艶のパフォーマンスについてどう考えているか。W杯後の変化を感じていることはあるか。
「彼のパフォーマンスに関しては、移籍して簡単に認めてもらえるようなステージではないところでしっかりデビュー戦から落ち着いたパフォーマンスをして、まだシーズン序盤ではあるが、彼の相手の攻撃を止める部分も、攻撃の起点になる部分もチームに絶大な信頼を得ているなということを試合を見ていて感じている。これまでの彩艶と今の彩艶ということでは、私が見ている彩艶に関しては何も変わっていない。彼は常に自分がやれることに対し、いい準備をし、全力を尽くし、しっかりトリートメントをするというサッカー選手として自分がより高みを目指していくために日々やれることを常にベストを尽くしているのは変わらない。また彼は日本人の礼節、姿勢と態度でもオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチでも日本人の文化と良さを体現し続けてくれているというところでも変わらないと思う」
(取材・文 竹内達也)
