7回、菊池は適時二塁打を放つ(撮影・佐々木彰尚)

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 「DeNA3-4広島」(28日、横浜スタジアム)

 広島・菊池涼介内野手(36)が節目の一打で、チームに今季137試合目にして初の4連勝をもたらした。2-2の七回、左中間へ適時二塁打を放ち、プロ野球50人目となる通算350二塁打を達成。これが決勝点となった。27日に続く2戦連続の決勝打で、まさにベテランの面目躍如。チームはヤクルトと入れ替わり、7月4日以来となる4位に浮上した。

 鋭い打球は左中間で弾んだ。通算350二塁打は価値ある決勝の適時二塁打になった。メモリアルな一打だったが特別な演出はなく、あくまで通過点。塁上で表情を変えずにたたずんだ菊池は「元気でグラウンドに立てるようにメンテナンスもしていますし、若い子に負けないようにと思ってやっている。積み重ねられて良かったです」と息をついた。

 悪い流れを一振りで払拭した。2-2で迎えた七回は先頭・中村奨が二塁打で出塁したが、次打者・勝田が犠打を試みるも走者を送れずに1死となった。「バント失敗があって、嫌な流れだなと思って打席に入った」という中でスライダーを一閃(いっせん)。粘投していた相手先発・東をマウンドから引きずり降ろした。

 試合終盤での勝負強さが光っている。前日の同戦では、同点の九回に中前に抜けていく決勝の勝ち越し2点適時打。今季も数多くの打順に入りながら、ここ2試合は3番起用され、ポイントゲッターとしての役割を果たしてみせた。

 通算350二塁打はNPB史上50人目。史上56人いる通算2000本安打到達者よりも少ない。現役選手では巨人・坂本、丸、西武・栗山、中村剛、楽天・浅村、そして菊池の6人しか成しえていない快挙だ。球団生え抜きでは山本浩二、衣笠祥雄、前田智徳に続く4人目。名だたるレジェンドたちと同じ項目に名前が刻まれた。

 犠打数でもNPB歴代5位となる389犠打を記録している菊池。打線のつなぎ役として数多く自らを犠牲にした上での記録に価値が増す。新井監督も「あれだけの犠打もありながら、この数字だから素晴らしいと思います」と目を細めた。

 今季はBクラス決定後もスタメン出場を続ける。昨季は96試合だったスタメン出場が、今季はすでに119試合。「体は元気」と日々語る中で、若手にも負けない存在感。その上で全体も俯瞰(ふかん)して、チームを支えている。

 通算2000安打までも残り105本となった。衰え知らずの背番号33。レジェンドへの道を着実に進んでいる。

 ◆通算350二塁打 広島・菊池内野手が28日のDeNA(25)戦(横浜)の七回に東から左中間に放って達成。プロ野球50人目。初二塁打は12年7月10日の巨人戦で内海から。