YouTubeチャンネル「元警視庁刑事・小比類巻文隆【最後の取調室】」が、「「ダウンタイム」絶対みるべき、心が震えます。元警視庁刑事が解説」と題した動画を公開した。治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が、美容医療の世界を描いたNetflixドラマ『ダウンタイム』をレビューし、そこから見えてくる「美の多様性」や現代の整形事情について独自の見解を語っている。

小比類巻氏は、年齢とともにドラマで感動することが少なくなっていたと明かしつつ、本作については「圧倒的すぎて鳥肌が立つ」と絶賛。物語は、松岡茉優演じる救命救急出身の医師と、仲里依紗演じるカリスマ美容外科医という、対照的な価値観を持つ2人を中心に展開する。

元刑事である小比類巻氏は、タイトルにもなっている「ダウンタイム(整形後の回復期間)」という言葉から、市橋達也受刑者や逃走中の八田與一容疑者といった「顔を変えて逃亡する犯罪者」を連想したと述懐。手配写真と全く違う顔になっている可能性を指摘し、元捜査員ならではの視点でドラマのテーマを掘り下げた。

さらに動画の後半では、ドラマに登場する松岡茉優や中条あやみ、田中みな実らの「個性が光る美しさ」に言及。一方で、現実の美容整形を繰り返した末に皆が似たような顔立ちになる「インスタグラム・フェイス」という現象を取り上げ、元々の特徴を失って画一化していく現代の美の追求に対して疑問を呈した。

美容整形自体は「心の治療としての側面もある」と肯定しつつも、行き過ぎた美の追求や美容業界の闇には警鐘を鳴らす小比類巻氏。単なるエンタメ作品のレビューにとどまらず、社会問題や人間の深い心理にまで踏み込んだ考察は、私たちが本来持つ「個性という美しさ」の価値を改めて問いかけている。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。