森保監督が「大胆変更」を明言したベネズエラ戦のスタメンは? 中野、田中聡、谷村らにチャンス到来 ロス世代の齋藤も候補に

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前回途中出場の伊東や久保らと若手がどう融合するか見ものだ(C)Getty Images

 2027年アジアカップ(サウジアラビア)優勝という大目標に向け、9月24日のウルグアイ戦(宮城)で3-1の白星発進を見せた第3次森保ジャパン。その勢いを持って挑むのが、28日のベネズエラ戦(広島)だ。

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「メンバー構成については、今のところ大胆変更でいきたい。初キャップとなる選手や経験の浅い選手たちをスタートから起用して、強度高く激しく戦ってくる相手との対戦で何ができるか、試合後に自分たちが成長できているようなチャレンジをしてもらえればと思っています」

 森保一監督が27日の前日会見でこう説明した通り、前回の松木玖生(サウサンプトン)同様。今回も実績の乏しい面々が複数人ピッチに立つ見通しだ。

 それを予想してみると、まずGKは代表デビューの小久保玲央ブライアン(シントトロイデン)が濃厚。というのも、早川友基(鹿島)が前回すでに出場しており、主力の鈴木彩艶(アストンビラ)は広島移動後に全体練習に復帰したばかり。絶対的守護神をあえてここでムリさせる必要が全くないからだ。

 DFラインも腰痛の安藤智哉(ザンクトパウリ)に続き、板倉滉(ボルシアMG)も23日から別調整。今回は回避が決まっている。となれば、DF要員は2026年W杯メンバーの渡辺剛(フェイエノールト)、伊藤洋輝(バイエルン)、瀬古歩夢(ルアーブル)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)と今回初めて抜擢されたマルチタスクの中野就斗(広島)しかいない。

 森保監督も伊藤と瀬古の連続出場は回避したいだろうから、自ずと中野が3バック右で先発することになる。ご存じの通り、彼は広島では右ウイングバック(WB)を主戦場にしているが、時には右CBに入っていて、その役割に戸惑いはないはず。南米の難敵相手にどこまで守備強度を出せるかが気になるところだが、右肩上がりで成長している中野ならやってくれるのではないか。

「そこに入る時はまず失点しないとか守備からしっかりと入って、攻撃ではチャンスがあればJリーグでも点を取っているように、後ろからどんどん追い抜かす動きを見せていければいい」と本人も意気込んでいた。

 ボランチについても、ウルグアイ戦では佐野海舟(マインツ)・航大(PSV)兄弟が先発し、途中から鎌田大地(クリスタルパレス)と田中碧(リーズ)が出場。2025年E-1選手権・中国戦(龍仁)でキャップ数1を記録している田中聡(シャルケ)と2025年6月の代表活動で右ひざ前十字じん帯断裂の重傷を負った熊坂光希(柏)の2人は未出場。

 ベネズエラ相手に2人揃って先発はリスクが高いため、おそらくドイツ1部で世界基準の強度に慣れている田中聡がスタートから行って、前回の出場時間が短かった田中碧と組むのではないか。

 両田中はデュッセルドルフの先輩後輩。「田中碧君の活躍は日本にいた時から見ていましたし、今年1月の加入当初は現地メディアに田中碧君と比較されることがすごく多かった。『田中碧はこうだった』みたいな話が取材の中で1回は出てきましたからね(笑)。僕自身も意識してしまっていました」と田中聡もドイツ移籍間もない頃に語っていたことがあった。憧れの先輩との共闘は願ってもないチャンス。これを逃す手はない。

 両WBは右に伊東純也(ゲンク)、左に相馬勇紀(町田)が有力。ただ、2005年生まれの齋藤も左WBの可能性がありそうだ。彼にしてみれば、同い年の塩貝健人(ヴォルフスブルク)が前回代表初ゴールを決めたこと、そして2026年アジア大会で4強入りした大岩ジャパンも刺激になっている。「武器のドリブルを見せなきゃ生き残っていけないので、明日はそこを出せるようにしたい」と本人は意気込みを新たにしていた。

 難しいのはシャドーで、前回ベンチ外だった後藤啓介(フライブルク)や佐藤龍之介(バレンシア)が起用されるか否か。齋藤もここに入る可能性がある。彼ら若手と組むのは、おそらく久保建英(レアル・ソシエダ)だろう。ベネズエラには久保の同僚であるジョン・アランブルとヤンヘル・エレーラがいて、彼らを含めた相手ストロング封じという意味でも、久保の頭脳と戦術眼は不可欠。佐藤も同じスペインでプレーしていることを考えると、思い切って起用してもいいのではないか。指揮官の決断が待たれるところだ。

 そしてFWだが、エース上田綺世(リーズ)は今回もいざという時に備える形が濃厚で、先発は谷村海那(横浜)ではないか。JFLから這い上がってきた苦労人が代表デビューを飾ることは間違いなく偉業。周りとの連携面は不安もあるが、失うものは何もないはずだ。

 フレッシュなメンバーが多くなる分、チームとしての連動性や組織力が揺らぐ恐れもあるが、それを跳ねのけていかないと、4か月間で分厚い選手層を構築することはできない。森保監督の大胆チャレンジがどう出るか。どの新戦力が今後へ布石を打つのか。今から非常に楽しみだ。

[文:元川悦子]