金メダルに輝いた福部真子選手(写真:ロイター/アフロ)

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◇アジア競技大会 陸上競技(23日~29日、愛知・名古屋市瑞穂公園陸上競技場)

女子100mハードル、44年ぶりの金メダルへ。

今季アジア1位、12秒60の日本記録を持つ中島ひとみ選手と、前日本記録保持者、12秒69の自己記録を持つ福部真子選手が28日、決勝に挑みました。

福部選手が抜群のスタートで飛び出すと、後半に強い中島選手が迫ります。最後は0秒04差で福部選手が勝ちきり、12秒74でアジアの頂点に立ちました。

レース後、「ひとりじゃ絶対に取れなかったメダルの色。今まで自分がとってきたメダルの中で、一番価値のある金メダルでした」と笑顔で答えた福部選手。

決勝を迎えるにあたり、「朝起きて、どんな気持ちでまずスタートラインに向かっていこうかというところから、自分で自分を鼓舞しながらスタートラインに自分をもっていったことが初めてだったので、今までの自分の競技人生の中で、少し成長できた部分なのかなと思います」と振り返りました。

フィニッシュの瞬間は、「とにかくゴールに突っ込むしかないと思っていたので、ゴールした時、目をつぶっていて」と話し、「だからどっちが勝ったのかもわからなくて、スクリーンを見たときに自分が映っていたので、『はっ!私か!』っていう感じでした」とコメント。

その時の感情を問われると、「実は、今回のアジア大会で引退を考えていた」と、明かしました。

「自分の中の集大成として、しっかり走れたら結果もついてくると、やってきたこと信じて、勝負強さを最大限引き出して終わろうと思ってレースしたことが、今回の結果につながったのかな」と語った福部選手。

2024年には、首のリンパ節の腫れと発熱を引き起こす、菊池病を患っていることを公表。昨シーズンは満足に練習ができない期間が続いていました。

12秒44のアジア記録更新を目標にするなかで、「この2年間、自分がそこ(アジア記録更新)に向かって進めていないという事実を毎日のように突きつけられた」といいます。

「菊池病とどう向き合っていったらいいかがわからなくて、去年は無我夢中で駆け抜けた1年だったんですけど、練習内容という部分では、12秒8台だったり7台が出せる範囲の練習しか積めていない。試合で戦っていきたいのに、試合に出ることで精一杯という事実があって、目標を下げれば続けられるんですけど、目標を下げて人生をかけれるかといわれると、やっぱりかけられない部分もあったりして…」と吐露。

37度台の熱が出るなかで練習や試合に臨む。パフォーマンスを上げるために体を絞ると、免疫が落ちて体調を崩してしまう、といった苦難が続き、「自分の中で暗いトンネルにいながらも、高い目標に向かっている現実と理想のギャップ。どうしても菊池病のせいにしてしまう自分というのも苦しい」と明かしました。

それでも、「私が活躍することで菊池病の認知が広まって、菊池病の人がひとりでも生きやすい社会になったらいいなと思います」とコメントしています。