勝利を確信したサム・グッドマン(左)の横を引き揚げる西田凌佑(撮影・西岡正)

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 「ボクシング・IBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦」(27日、トヨタアリーナ東京)

 IBF世界スーパーバンタム級の西田凌佑(30)=六島=は、サム・グッドマン(オーストラリア)との暫定王座決定戦に0-3の判定で屈し、2階級制覇を逃した。

 会場の一角に集結したオーストラリア応援団による歓喜の歌が響き渡った。西田は2度の減点が響いての判定負け。2階級制覇を逃し、力なく肩を落とした。

 頭を寄せ、近場で勝負をしかけてくる相手に苦しんだ。手数の多さにも対応しきれず、後手に回る展開。8回に相手が先に反則で減点するも、西田もローブローを指摘された。さらに終盤の10回に痛恨となる2度目の減点。そのまま逃げ切られると、最後は足を引きずりリングを後にした。

 昨年6月、IBF世界バンタム級王者として臨んだWBC世界同級王者・中谷潤人(M・T)との王座統一戦で初黒星を喫した。「一度でも負けたらやめるつもりだったが、ここでやめたら後悔する」。2月に挑戦者決定戦を完勝し、指名挑戦権を獲得。手にしたチャンスをものにできなかった。

 陣営の西田への信頼も揺るがない。両陣営が自国開催を譲らず入札に持ち込まれた今回の暫定王座決定戦では、61万ドル(約9900万円)の大金を投じて興行権を落札。勝利でその価値を証明することはできなかった。

 正規王者は井上尚弥(大橋)。枝川孝会長は「強い相手と戦いたいというのが西田の思い。モンスターとやりたいのが一番の思い。それは実現したらうれしいやろうな」と代弁していたが、夢物語の実現から遠ざかった。