《つくば刺傷》「やっちまおうぜ」6人の若手従業員が“結託”し社長(28)を刺し殺人未遂で逮捕…背景に残業・給料めぐるトラブルか…過去には従業員と親しげにBBQも
茨城県つくば市の住宅街で9月22日未明、足場工事会社の社長(28)が複数の男らに刃物で刺され、重傷となった事件。茨城県警は25日までに、被害男性の会社で働く足場工ら計6人を殺人未遂容疑で逮捕した。
【画像】「BBQを楽しむ仲だったのに」従業員らとBBQをする被害男性、逮捕された丸山容疑者のSNS写真も
事件の背景には、職場での金銭トラブルや人間関係をめぐって不満を訴える声があった一方、従業員からは「なぜ人を刺すまでになったのかわからない」と困惑する声も聞かれた。
現場周辺の防犯カメラには複数人が逃走する姿が
事件が起きたのは9月22日午前2時20分ごろ。つくば市観音台のアパートの一室で、会社役員の男性(28)が背中や腹などを刃物のようなもので複数回刺された。男性は自ら「刃物で背中を刺された」と119番通報し、病院へ緊急搬送された。
捜査関係者が説明する。
「警察は現場周辺の防犯カメラ映像や関係者への聞き込みをもとに捜査を進め、翌23日、殺人未遂の疑いで龍ケ崎市の足場工・丸山謙悟容疑者(29)、つくば市の足場工・清水暉容容疑者(22)、住居不定無職の清水優旭容疑者(23)、さらに18歳と19歳の少年2人の計5人を逮捕しました。
25日には稲敷市の足場工・清水輝叶容疑者(21)も共犯として逮捕され、逮捕者は計6人となっています」
捜査関係者によると、6人全員が被害男性を直接刺したわけではなく、このうち何人かが刃物を手に犯行に及んだとみられている。現場周辺の防犯カメラには複数人が逃走する姿が映っていたという。
現場となったアパートは消防署や住宅が建ち並ぶ一角にある。深夜の事件だったが、近隣住民の多くは悲鳴や争う声を聞いていなかった。
隣室に住む男性はこう振り返る。
「夜中の2時過ぎに救急車が来たんですが、誰か具合が悪くなったのかと思って、そのまま寝ていました。悲鳴や争う声は全く聞こえませんでした。朝、雨戸を開けたら警察がいっぱいいて、そこで初めて事件に気づいたくらいです。
足場を組むようなトラックがよく停まっていたので、そういう仕事をしている人が住んでいるんだろうなという認識はありましたが、日常的に喧嘩の声などもなく、不審な点はありませんでした」
向かいのアパートに住む女性も、「事件の音は全く聞こえなかった」と話す。
「足場が積まれた軽トラックを見かけることはありました。事件後のニュースで足場工の人たちが逮捕されたと知って、あの部屋だったのかと驚きました。普段から騒ぎが起きていたという印象はありません」
「労働環境や、休みのことなどで不満を持っている従業員がいた」
逮捕された丸山容疑者を知る男性は、以前から職場をめぐる不満を本人から聞いていたという。
「今回刺されたのは足場工の会社社長です。従業員との間で、給料をめぐるトラブルがあったとケンゴ(丸山容疑者)から聞いていました。仕事やお金のことで、かなり不満がたまっているようでした。
社長(被害者)は、最近高級車を購入したり、夜の街で毎晩のように金を使っているのに自分らの給料は残業しても全然上がらない。捕まった従業員のなかには新婚で小さな子が2人いる若い奴もいて、そいつはかなり追い詰められていましたね」
さらに男性は、職場をめぐるトラブルについて、けがをした従業員の写真を丸山容疑者から見せられたことがあると証言する。
「ケンゴ(丸山容疑者)の携帯で、顔が腫れて血が出ている従業員の写真を見せられたことがあります。労働環境や、休みのことなどで不満を持っている従業員がいたとは聞いています」
一方、現在も会社で働く従業員も、残業代や金銭をめぐるトラブルについて「聞いたことはあります」と話す。ただ、自身が被害男性から暴力を受けたことはないという。
そして、同僚たちが殺人未遂事件で次々と逮捕されたことについて、こう困惑を口にする。
「逮捕された丸山容疑者や清水容疑者たちは、人を刺すようなヤカラみたいな感じでは全然ありません。ケンゴさん(丸山容疑者)に至っては、一番そういうことをやらないタイプです。
彼らが社長に怒られ、不満を抱えていたことは知っています。でも、それと人を刺すことはまったく別の話です。殺意を抱いて『やっちまおうぜ』となる理由が本当にわかりません」
被害男性のInstagramには、従業員らとバーベキューを楽しむ様子も残されている。それでも今回、28歳の男性が重傷となり、6人が殺人未遂容疑で逮捕された。
茨城県警は6人の役割や被害男性との関係を調べ、事件に至った詳しい経緯を捜査している。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
