路上で連続スマホひったくり 「駅どこ?日本語分からない」と女性に話しかける 海外でも被害多発、海外で売りさばく目的か

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21日、埼玉県内で女性がひったくりに遭う被害が相次いで発生しました。

狙われたのは、いずれも生活に欠かせないスマートフォンです。
被害者の1人は、犯人は外国人とみられる男だったと話しています。

今回、「イット!」は犯行の直前とみられる映像を入手しました。

リポート:
犯行現場から約30メートルほど離れた防犯カメラに犯行の直前とみられる映像が記録されていました。

「イット!」が独自に入手したひったくりの犯行の直前とみられる映像には、青色の傘をさして歩く被害者とみられる女性と、そのあとを追いかけるように小走りで近づく黒い服の男の姿が映っていました。

男が傘を畳んだ次の瞬間、突然走りだし、画面の外に。
その先の路上でひったくり事件が起きました。

リポート:
犯人は、この十字路付近でスマホを盗み、向こうのほうへ抜けていったということです。

この約15分後、赤色灯をつけた車両が到着し、周囲は物々しい雰囲気となりました。

事件があったのは、21日午後4時50分ごろ、さいたま市見沼区の路上です。

警察によりますと、男は前を歩いていた24歳の女性の後ろから近づき、追い抜きざまに15万円相当のスマートフォン1台を盗んだということです。

女性は追いかけますが、男は住宅の塀を乗り越え逃走したといいます。

その様子を目撃していた通行人が「女性が『携帯をとられた』と言っている」と警察に通報しました。

事件の直後、被害に遭ったとみられる女性の様子を見たという男性は…。

事件後の様子を見た男性:
(女性は)警察官に聞かれて話をしていたっていう感じ。何か訴えているようなものの言い方だった。

さらに、犯行直前とみられる防犯カメラの映像を見せると、「こんな感じだよ、こんな感じ。似ている。いでたちは一緒だね、俺が見た人と」と話していました。

また、直接的な関連は分かりませんが、犯行の約5分前、周辺の防犯カメラには犯人と特徴が似た不審な男が突然、道路を渡り、傘をさす人の後を追うような様子も映っていました。

男は20代くらいで身長160cmくらい、黒い髪の短髪で痩せ形、上下黒のTシャツと長ズボンを着ていたということです。

また犯行当時、黒いリュックサックを持っていて、25日午後5時現在も逃走中です。

そして、この日は別の場所でもひったくり事件が発生。
さいたま市で犯行があった約2時間後、約8km離れた上尾市の路上でもスマホの窃盗がありました。

警察によりますと、午後7時15分ごろ、信号待ちをしていた52歳の女性に男が近づき、「駅はどこですか?日本語分からない」と片言の日本語で話しかけてきたといいます。

被害女性が駅の方向を伝えた隙に、男は女性の右手からスマホを盗み、そのまま逃走。
女性は犯人を追いかけた際に転倒し、肘や膝などをすりむくけがをしました。

リポート:
犯行があった現場です。駅から徒歩5分ほどの場所で交通量の多い場所になっています。

2つの事件は、犯人の特徴が似ていて警察は関連があるとみて捜査しています。

スマホのひったくりが相次いだことで、対策が急務となったのがイギリスの首都ロンドンです。

犯行の瞬間を捉えた映像では、電動バイクに乗った人物がバス停に近づいた次の瞬間、バス停にいた人の手からスマホを盗み、そのまま走り去っていきました。

ロンドンでは、犯罪グループなどによるスマホのひったくりが深刻な問題となっていました。

2024年の1年間には8万台以上のスマホがひったくりに遭う被害に。
こうした事態を受けて、警察が対策に本腰を入れたのです。

数百人規模の警察官が犯罪多発エリアでパトロールを実施。
地上だけにとどまらず、ドローンを活用し空からも警戒。

さらにはアメリカのIT大手アップルと連携し、盗まれたスマホを使えなくするなど最新技術を取り入れています。

こうした対策のかいあってか、2026年6月までの1年間でスマートフォンの盗難件数は前年と比べ、1万3000件ほど減少したといいます。

では、なぜスマホが狙われるのでしょうか。

ロンドン警視庁によりますと、盗まれたスマホは中国などに運ばれ、中には分解され部品として売りさばかれることもあるといいます。

元兵庫県警刑事部長の棚瀬誠さんは、今回の埼玉県内で起きた事件について「(埼玉の事案2件が)同一犯だとすると、中古スマホを売りさばくことが前提にあると思う。スマホの価格も高騰し、中の部品の価格も高騰している。海外に売りさばき先があって、ブローカーのような人間が日本に存在し始めたというタイミングなのでは」と指摘します。

さいたま市の犯行現場の200メートル前に設置された別の防犯カメラ映像では、事件の約15分前、犯人とよく似た男が通り過ぎ、事件の4分前、被害に遭ったとみられる女性が通過する様子が捉えられていました。

はっきりしたことはまだ分かっていないませんが、男はこの先の200メートルの間で女性に狙いを定めた可能性があります。

遠藤玲子キャスター:
今まで海外では注意してましたけど、これから国内でも警戒しなければいけなくなっちゃいますね。

榎並大二郎キャスター:
棚瀬さんによりますと、雨で傘を持っているなど手がふさがっている時は特に注意が必要だということです。そのため、スマホにストラップをつけて首からかけるなどの対策が有効だということでした。