右ウイングバックで先発し、先制点も奪った松木。既存の3-4-2-1のなかで、新たな可能性を示した。(C)SOCCER DIGEST

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 9月24日に行なわれた国際親善試合のウルグアイ戦は、日本代表が11分に松木玖生のゴールで先制するも、42分、マクシ・アラウホに同点ゴールを許す。1-1で後半に入ると、鎌田大地をはじめとするワールドカップの主力を次々と送り出したが、簡単なミスが多く、また相手DFの守備も堅い。ゴールを割るには至らず、焦れる試合は終盤にもつれ込んだ。

 後半アディショナルタイム、日本は前がかりになったウルグアイに対し、上田綺世を起点にロングカウンターを仕掛けた。ここで、一度は無茶なドリブルでボールを失った塩貝健人。しかし、味方がボールを奪い返すと、上田とのコンビネーションでゴール前へ侵入し、決勝点を流し込んだ。さらに終了間際には伊東純也のアシストから上田が3点目を奪い、3-1で勝利を収めた。

 日本のシュート数は8本(枠内3本)、ウルグアイのシュート数は16本(枠内8本)と、チャンスは相手のほうが多く作っていた。日本の試合内容が良かったとは言えない。それでも抜群の決定力と、ゴール前で身体を張ってブロックしたDFやGKのセービングにより、結果を手にした。強豪ウルグアイが相手でも、ゴール前の好守で上回ることができるのは昨今の日本代表の強みだ。
 
 試合前には4バックなど新しい形も匂わせたが、ウルグアイ戦で日本が採用したのは、今まで通りの3-4-2-1だった。

 松木を右ウイングバックで起用し、堂安律を右シャドーへ。相手に勢いがあって強度が高い時間帯は、両ウイングバックに逆の利き足の選手を置き、ボールキープとプレス回避をしやすい形にする。このねらいを実践できる技術と判断、ハードワークを兼ね備えた堂安タイプの選手を増やすため、松木に白羽の矢が立ったのだろう。

 戦術やシステムの面で、W杯からの変化は特にない。新しい戦い方をせず、これまで起用が少なかった選手や、新しい選手に既存の枠組みでプレーしてもらって、新たな手札を探す。そんな意味合いの試合だった。
 
 内容の詳細に移る。ウルグアイの守備は4-4-2を敷き、前半はハイブロックを構えて日本陣内へじりじりとプレッシャーをかけてきた。佐野兄弟のダブルボランチには、ウルグアイもダブルボランチが、2対2の同数でつく。

 それに対し、日本はどうビルドアップしたか。

 3-4-2-1と4-4-2では、ミスマッチする箇所がいくつかある。大きいのは1トップ・2シャドーと、両ウイングバックだ。日本は5枚で幅を取っているので、ウルグアイの4バックでは全部をカバーできない。特に両サイドバックは、大外の松木と中村敬斗にピン留めされ、シャドーの堂安や鈴木唯人へアタックしづらい配置だ。