マッチングアプリを通じて出会った多数の女性に薬物を投与し、性的暴行を加えた中国籍の鄒鎮豪

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「女性が眠っているものはどうか?」
「それが一番好きです」

【写真】「怪訝な表情を浮かべ…」警察尋問を受ける鄒鎮豪被告、大量の避妊具、盗撮カメラなど

 ロンドン警視庁は9月7日、昨年、最低服役期間24年の終身刑判決を受けた鄒鎮豪(ゾウ・ジェンハオ・29)について、新たな犯罪容疑に関する証拠書類を検察庁に提出したと発表した。現地のジャーナリストによると、「昨年の終身刑判決によれば、鄒は2019年9月から2023年5月にかけて、ロンドンで3人、中国で7人の女性に対して薬物を用いた性的暴行を加えたと認定された」という。【前後編の後編。前編から読む】

「ロンドン警視庁は、彼がさらに数十人の女性を標的にしていたとみて、潜在的な被害者に向けて情報提供を呼びかけていました。その結果、裁判中に被害者として名乗り出た女性は24人に達した。

 警察は判決後も捜査の手を緩めず、被害の可能性がある人物への連絡を継続。今回、新たに計7人の被害に関わる証拠資料が提出され、今後は検察が追加起訴の判断を下すことになります」

 鄒は、中国の富豪である親からの資金援助を受け、ロンドンで贅沢な生活を謳歌する大学院生だった。潤沢な資金を背景にブランド品を買い漁り、美容整形を施し、ナイトクラブで違法薬物に溺れるなど、学業の裏で放蕩の限りを尽くしていた。そして夜な夜な女性を薬物で抵抗不能な状態に陥れ、強姦し、その様子を撮影していたのだ。

 男の犯行は、薬物の効果に依存したものだった。

「手口は極めて悪質で、飲み物に薬物を混入させて相手を眠らせ、その隙に襲うというものでした。中国系SNSやマッチングアプリを使って多数の女性と会い、食事会や『数学の勉強』といったもっともらしい理由でターゲットを誘い出していた。飲み物に混入していたのは『ブタンジオール』という化学物質であり、これを摂取させることで女性を抵抗不能な状態に陥れ、強姦していたことが判明しています」(同前)

 英紙ガーディアンの報道によれば、押収された男のスマートフォンからは、女性を盗撮した動画が大量に発見されたという。その数は実に1270本に及び、うち58本には女性を強姦する様子が記録されていた。

「映像には、女性にアルコールを飲み干すよう強要する場面や、意識を保とうと必死に『Stop(やめて)』と抵抗する女性の姿も収められていた。しかし、その抵抗も空しく、次の場面では全裸でベッドに横たわり動かなくなった女性が映し出され、鄒本人がその姿を撮影しようとカメラの位置を微調整する様子までが残されていました」(同前)

 これほど決定的な証拠が揃っているにもかかわらず、公判において鄒は「女性たちは強姦のロールプレイの撮影に同意していた」と荒唐無稽な主張を展開した。しかし、動画に映る被害者たちはろれつが回っておらず、明らかに苦痛や動揺を示していたため、彼の主張は当然のごとく退けられた。

 さらに裁判では、鄒の特異な性的嗜好も浮き彫りになった。

「男は、眠っている女性との性行為の動画に強い執着を持っていた。公判中、視聴していたポルノ動画について問われた際、本人は『時間停止もの』が好きだと供述している。さらに弁護人から『女性が眠っているものはどうか』と尋ねられると、『それが一番好きです』と平然と答えたと言います」(同前)

 法廷にスーツ姿で眼鏡をかけて出廷した鄒は、一見すると穏やかな青年に見え、危険な性犯罪者であるという気配を微塵も感じさせなかったという。

「裕福で容姿に優れ、表向きの性格は穏やか。しかしその本性は、かつてないほど多数の被害者を生み出した極悪非道なレイプ犯であり、犯行態様も常軌を逸していた。だからこそ、英国メディアは彼を"史上最悪のレイプ犯"と報じ、警察も判決後でさえ長期間にわたり多大な労力を費やして捜査を継続したワケです」(同前)

 凄惨な犯行動画が法廷で再生され、傍聴席で涙を流す人がいる中、鄒はただ無表情にスクリーンを眺めていたという。彼は今、獄中で何を考えているのだろうか。今後の追加起訴を含めた展開に、社会の注目が集まっている。

(了。前編から読む)