治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が自身のYouTubeチャンネルで「【逮捕】タイムレス猪俣周杜、傷害容疑。深夜のコンビニで知人女性が顔面出血。元警視庁刑事が解説」を公開した。アイドルグループ「timelesz」のメンバーである猪俣周杜容疑者が傷害容疑で逮捕された事件について、元警視庁刑事の視点から捜査の裏側を解説している。

9月18日夜、車内で知人女性の顔面を殴り怪我をさせた疑いで19日朝に逮捕された猪俣容疑者。小比類巻氏は、事件発生から逮捕までに時間が空いていることから、「現行犯逮捕ではなく通常逮捕ではないか」と推測。逮捕状を請求するため、警察署で事情聴取を行い、証拠を揃えてから逮捕に至った可能性を指摘した。また、被害女性の診断書など、立件に向けた医学的な客観的証拠の重要性にも言及している。

メディアによって容疑の認否の報道が分かれている点に触れつつ、「口論の際に手が当たってしまった」という容疑者の供述に対し、小比類巻氏は「口論の末、手が当たってしまったというのは日本語がおかしい」と不自然さを指摘。「偶然手が当たるというのは、あくびをして手が当たったような場合」であり、言葉の争いである口論から物理的な接触に発展するのは不自然だと語る。

このような供述に対し、警察は必ず「犯行再現」を行うと解説。車内の座席位置、どちらの手のどの部分が顔のどこに当たったのかなどをセンチ単位で精密に測り、写真に収めて証拠化するという。被害者と被疑者の供述を照らし合わせ、防犯カメラやドライブレコーダー、双方の身体の傷など「客観的証拠と一つずつ突き合わせていく」ことで、偶然か故意かの矛盾が浮き彫りになると力説した。

小比類巻氏は、徹底的な犯行再現と証拠の突き合わせによって「供述が本当に物理的に成立するのか、どこかに矛盾があるのかがおのずと浮かび上がってくる」と結論づけた。元刑事ならではのリアルな視点で、捜査がどのように進められていくのかが詳細に語られる内容となっている。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。