「試合に出てチームに貢献する。そして、勝利に導く。そういう環境が一番自分のレベルアップにつながる。百年構想リーグで(自分の力不足で)スタートから出る試合が少なくなったので、アジアカップの体験も含めて移籍を決めた」

 ただ、新天地でも苦戦を強いられた。冒頭で触れたように新たなサッカーに出会ったものの、適応できなかったのだ。木山隆之監督が求めるインテンシティの基準を満たせず、開幕から出番は限られた。代表活動に参加するまでに4試合に出場したが、スタートから起用された試合はわずかに1試合だけだった。

「戦術は名古屋とまた違う。そこが一番苦しんだ。マンツーマンで守るのか、ゾーンで守るのか。そこ一つとっても自分の意識を変えないといけない。ちょっとぼーっとしてたら、隙をつかれるような名古屋の時からの悪い癖が出ちゃう時もあった。監督が求めているものは、球際や攻守の切り替えの速さ。そういうところをどこよりも大事にしているので、まだまだ足りていない」

 そうした経験をしたからこそ、少しずつできていることもある。香港戦で示した守備強度や切り替えの速さは岡山で身につけたもの。そうした武器を少しずつ発揮できれば、自信も深まって結果につながってくる。今大会は最大で6試合。決勝まで勝ち上がり、優勝まで成し遂げられれば、飛躍のきっかけになったとしてもおかしくない。

 取り戻しつつある自信をさらに深めるためにもキルギス戦は重要になる。名古屋のサポーターに成長した姿を見せたい。

写真:松尾祐希

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