福岡県行橋市議・小坪慎也さんと大阪府泉南市議・添田詩織さん

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、福岡県行橋市議・小坪慎也さん(47)と大阪府泉南市議・添田詩織さん(37)。

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 福岡県行橋市議の小坪慎也さんが8月8日に自身のXで、大阪府泉南市議の添田詩織さんと結婚したことを発表した。共にネットでは知られた保守系議員。Xのニュースにも取り上げられ、閣僚経験者を含む議員らから多数のコメントが寄せられた。

福岡県行橋市議・小坪慎也さんと大阪府泉南市議・添田詩織さん

 今後もそれぞれの地元で政治活動を続ける別居婚ながら、7月には男児が誕生。公私にわたり多忙な日々だ。

 2020年8月、慎也さんは大阪府八尾市に。人脈が広く、全国を股にかけて活動する自身の市政報告会だった。そこに来ていたのが当時、DJやダンサーとして活躍中の詩織さん。市議選出馬を目指していた頃で「知り合いの社長が(慎也さんの)ファンで連れて行ってくれた」。会場で名刺を交わしたのが出会いだ。

 司会が議員や候補予定者らを紹介した際、詩織さんのことを忘れていた。慎也さんは来場者にお礼のメールを出す一方、彼女にはおわびを送った。これが後々の縁につながった。

「デキは悪かった」

 10月の泉南市議選出馬に向け、彼女は7月ごろから活動開始。議員の先輩として唯一知り合った慎也さんに連絡したが、驚いたのは彼だ。1度会っただけで5秒も話していない相手からの連絡に「なんだ、この人?って思った」と吐露する。

 さらに彼女は慎也さんとの二連ポスターまで希望。10月18日の告示日まで時間がない中で彼は悩む。「名前を検索するとDJ、ダンサー、そしてタトゥーの写真ばかり(苦笑)。知人の議員に相談しても“二連ポスターなんてアカン”と怒られた」けれど了承した。

 さらに事務所開きに訪れ、胸を張って喋る、マイクの持ち方に気を付けるなどといった演説指導も。選挙中は「泉南市の救世主の私が来ました」と選挙カーで叫ぶ姿に彼は衝撃を受けるが、市民には印象的だったのか、現市長に次ぐ2位当選。

 それでも「教え子ではあったけどデキは悪かったんですよ」と彼は笑う。市議としての姿勢も理詰めタイプの彼と真逆で、良くも悪くも感情ありき。新人議員に対する責任として1年間は面倒を見たが、自身の手に余ったため「巣立ってくれ」と研修の修了を告げた。

 彼女は「正義は勝てる。悪は罰せられるべきだ」との信念で政治活動を続けていたが、次第に「世の中はそれだけでは動かないと分かった」。学んだことも多かったのだ。

「俺とはやり方が違い過ぎる」と思っていた慎也さんは、そんな彼女の変化を不安そうに見ていた。諸々の政治問題に斬り込み翻弄されていく彼女を心配する一方で、「議員は個人で最後まで責任を取るべきだ」という信条から、自身の心情との狭間で揺れ動いた。

証人は木原官房長官

 それでも不器用な二人は引かれ合っていく。とはいえ互いの間で探り合いも。彼は「詩織ちゃんから言うなら受諾する」。その言葉を受けて彼女から「付き合ってください」。正式に交際が始まったのは石破政権下、自民党に大逆風が吹いた24年10月の総選挙の頃だ。

 詩織さんによると慎也さんは「プレゼント下手」。昨年のクリスマスの贈り物は彼女所有の車専用タイプのドリンクホルダーとスマホホルダー。彼いわく「とても便利だし、値段もそこそこするのに怒られた」。彼女は普段、それらを便利に使ってはいるものの「これはクリスマスに贈る物ではないですよね?」と笑う。

 プロポーズは特になく、今年、二人で話し合って「良い夫婦」「幸せ夫婦」の日の4月22日に入籍。婚姻届の証人欄は、慎也さんと懇意の木原稔官房長官が記入してくれた。今は官房長官に長男を見せに行くのが夢だ。

 出産を終え、末広がりの「令和8年8月8日」に結婚を発表した。今はまだ産後間もないが、27年春の統一地方選の折には、各候補の応援などで夫婦行脚する姿が見られるかもしれない。

「週刊新潮」2026年9月17日号 掲載