※画像はイメージです。生成AIを使用しています

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「亡くなったあと、金融資産や家族との写真だけは残して、それ以外は全部消してほしいという方は多いですね」
 そう語るのは、故人のスマートフォンやPCの解析、デジタル遺品整理などを手掛ける株式会社GOODREI代表の末吉謙佑氏だ。

 いまやスマホには、連絡先や写真だけでなく、LINE、SNS、検索履歴、マッチングアプリ、金融資産、さらには生成AIとの会話まで、その人の生活と本音が蓄積されている。

 末吉氏は「99%、その人の情報がスマホやパソコンに入っていると言っても過言ではない。ある意味、裸より恥ずかしい“恥部”ですよね」と話す。

 実際、故人の端末を解析したことで、家族が知らなかった異性関係や交友関係が判明することは珍しくないという。

◆隠し子、犯罪関与疑惑、推し活に数百万円などの秘密

 ここから紹介する事例は、関係者の了承を得たもの、または個人が特定されないよう情報を抽象化したものだ。

「隠し子の存在が分かったり、依頼された範囲のデータを確認するなかで、犯罪への関与を疑わせるような情報が見つかったこともあります。死後に借金が発覚して、相続放棄の話につながるケースもあります」

 なお、同社が依頼範囲を超えて故人の犯罪歴や行動などを独自に調査するわけではない。あくまで依頼されたデータの解析・整理を行う過程で、そうした情報が判明する場合があるという。

 もっと身近なところでは、家族が知らなかった推し活やサブスクもある。

「亡くなってから、推し活に数百万円使っていたと分かることはざらにあります。複数のファンクラブに入り、それぞれ違うメールアドレスを登録している方もいる。遺族からすると、そもそも何に入っていたのかを突き止めるだけでも大変です」

 端末を開けたい理由は、必ずしも金銭問題だけではない。

 葬儀の連絡先を知りたい、遺影に使える写真を探したいなど、そんな依頼も多い。一方で、開けた結果「見なければよかった」となることもある。

「異性とのLINEや写真、奥さんへの悪口などが出てきて、『こんなことを話していたんだ』となるケースはあります。亡くなった本人はもう言い訳できませんから」

 だからこそ近年増えているのが、「自分の死後に何を残し、何を消すか」を生前に指定する依頼だ。

 特に多いのは40~60代。写真やLINE、SNSのDM、裏アカウント、マッチングアプリの履歴などについて、「家族には見られたくない」と希望するという。

「男性利用者が圧倒的に多いですね。浮気相手との写真やLINEなどを、なぜか男性は残していることが多い。既婚者なのにマッチングアプリを使っていた履歴だったり、厳格なお父さんだと思われていたのに実はアイドルを推していたり。本人が守ってきたイメージと、スマホの中の自分が違うことも多々あります」