為替相場まとめ9月14日から9月18日の週
14日からの週は、米FOMCを主軸に日英金融政策発表などが注目された。週前半は米CPI後の利上げ観測急浮上と原油高・中東情勢の緊迫化でインフレ警戒が強まり、米10年債利回りは5%台をうかがいドル買いが優勢となった。、FOMCで全会一致による約3年ぶりの利上げ(0.25%)と年内あと1回の追加利上げを示唆するタカ派なドットプロットが示され、ドル買いが急加速した。ドル円は156円台に乗せた。英中銀は予想通り6対3の票割れで政策金利の3.75%据え置きを決定した。しかし、市場が利上げを織り込む次回会合についての具体的言及が見られずポンド売り反応が広がった。週末の日銀決定会合では、事前に利上げ観測が広がるなか、予想通り1.25%への利上げが発表された。声明で2名の委員が据え置きの反対意見を示したことに市場は円売りで反応。さらに、植田日銀総裁会見で、今後の利上げペースや幅についての具体的言及が避けられ、ロンドン時間には一段と円安が進行した。米FOMCを受けたドル高と、日銀決定会合を受けた円安が主導する週となった。
(14日)
東京市場で、ドル円は154.14円付近へドル高が推移。前週の米CPI発表を経てFOMCでの利上げ観測が急浮上しており、CMEフェドウォッチの利上げ確率は約90%を維持した。インフレ懸念を背景にFRBが単発にとどまらない本格的な利上げサイクルに入る見方が強まっている。トランプ米大統領が指名したウォーシュFRB議長の判断に注目が集まる中、主要通貨に対してドル買いが広がった。ユーロドルは1.1557ドル付近、ポンドドルは1.3492ドル付近へ下落。クロス円はドル円の上昇に支えられて強含み、ユーロ円は178.47円付近、ポンド円は208.20円付近まで上昇した。オセアニア通貨安に押された豪ドル円は109.67円付近まで軟化した後、110円前半へ押し戻されている。
ロンドン市場では、東京市場でのドル買いの流れを引き継ぎ、ドル買いが継続。中東情勢の緊迫化に伴う有事のドル買いに加え、NY原油先物が一時103ドル台後半まで急伸したことでインフレ圧力が意識され、米利上げ観測が拡大した。米10年債利回りは4.96%付近と5%の大台をうかがう展開。ドル円は154.74円付近まで高値を伸ばし、9月7日以来の高値水準を記録した。ユーロドルは1.1534付近まで下落し、約1ヶ月ぶりのドル高・ユーロ安水準となった。ポンドドルも1.3473付近まで下落。クロス円ではポンド円が208.63付近まで買われる一方、ユーロは仏大統領選の世論調査で極右ルペン氏らが優勢と伝わり財政懸念から仏債が売られたため、対ポンドで軟調に推移した。
NY市場では、米10年債利回りが一時5%台へ乗せたことでドル高が加速し、ドル円は序盤に一時155.00円まで上昇した。その後は米長期金利の低下に伴い154円付近まで伸び悩む展開となった。市場ではFOMCでの利上げがほぼ確実視される一方、日本政府による過去最大級の円買い介入やIMM投機筋の円買い越し転換を経て、足元の円高は金利差に対して行き過ぎとの見方も出ている。日銀の利上げ織り込みが進む中、追加の円高には日銀の強いタカ派姿勢か米金利優位性のさらなる縮小が必要とされる。ポンドドルは1.3465ドル付近から1.35ドル台へ持ち直し、ユーロドルも1.15ドル台半ばへ戻した。英中銀は据え置き予想だが、インフレリスクからタカ派寄りの姿勢が予想されている。
(15日)
東京市場では、本日より2日間の日程で開催されるFOMCでの利上げサイクル開始が意識され、主要通貨に対してドルが堅調に推移。ドル円は154.91円付近まで上昇した。トランプ米大統領がイスラマバード覚書を再び受け入れたもののイラン戦争の年内終結は想定しにくく、石油供給不足やインフレ長期化のリスクがドルを支える要因となっている。ユーロドルは1.1532ドル付近、ポンドドルは1.3475ドル付近、豪ドルドルは0.7117ドル付近へ値を下げてドル高が進行。クロス円もドル円の上昇に連れ高となり、ユーロ円は178.69円付近、ポンド円は208.87円付近まで買われた。豪ドル円も110.46円付近まで上昇した後は買いが一巡し、110円前半で押し戻される動きとなった。
ロンドン市場では、原油高(WTI一時106ドル台)と世界的な債券安が続き、有事のドル買いとインフレ警戒による米10年債利回り(一時5.039%)の急上昇がドル買いを後押しした。ドル円はロンドン序盤に155.24付近まで買われ155円台に乗せたが、155.00円に観測されるNYカット・オプションの影響もあり、その後は154.80付近へ押し戻された。ユーロドルは1.1527付近まで下落後に1.1530-40で揉み合い。ポンドドルは英雇用指標(求人・賃金伸び減速)が弱材料となり1.3464付近まで軟化した。クロス円は堅調で、ユーロ円は179.08付近、ポンド円は209.10付近まで一時買われた。株価は欧米ともにマイナス圏で推移し、リスクオフの色彩も帯びている。
NY市場では、FOMCを翌日に控え米10年債利回りが再び5%台へ上昇する中、高金利の長期化懸念からドル買いが優勢となり、ドル円は155円台を回復した。ただし、日銀が来年3月までに計2回の追加利上げを行うとの織り込みが進んでおり、先行きの金利差縮小観測から円ショートを積み増す動きは限定的で、ドル円の上値は重い。イベント通過後に155円台を維持できなければ、数週間で152円付近まで下落するとの見方も出ている。ユーロドルは一時1.15ドル台半ばへ買い戻されたが、ECBの10月追加利上げ観測後退に伴い、オプション市場では1ヶ月物のユーロ安対策(プット買い)が優勢。ポンド円は全体的な円安の流れに乗って209円台まで連れ高となった。
(16日)
東京市場では、FOMCの政策発表を控え、ドル円は155円前半で上値の重い展開となった。朝方に155.49円付近まで買われたものの、原油先物価格の下落やイベント前のポジション調整が重石となり、155.00円付近まで下落した。市場はトランプ大統領の意向に反するFRBの利上げを織り込みつつ、ドットチャートの内容に関心を寄せている。ユーロドルは午前中に1.1532付近まで売られたが、午後には1.1552付近へ反発。ユーロ円は179.35円付近まで上昇後に179.00円付近へ押し戻された。ポンド円は15時発表の英8月CPI(前年比3.1%)が予想通りとなったものの、ドル円の失速に連れ安する形で209.48円付近から一時下落する振幅を見せた。
ロンドン市場は、FOMC発表を直前に控え、ドル売り先行後に様子見姿勢が強まる展開。ドル円は154.89付近まで下押しされた後、155円台前半へ持ち直した。ユーロドルは1.1557付近まで買われた後に1.15台前半へ収れん。ポンドドルは1.3495付近まで上昇したものの、英サービスCPIが予想を下回り、1.3460台へ軟化した。ポンド円は208.72から209.48のレンジで乱上下。市場全体としては0.25%の利上げをほぼ完全に織り込んでおり、最大の関心事はドットプロットでの金利見通しやウォーシュFRB議長の記者会見での発言に移っている。不確定要素を見極めたい意向から、主要通貨ペアは限定的な値動きに終始した。
NY市場では、FOMCで全会一致による約3年ぶりの利上げ(0.25%)と年内あと1回の追加利上げを示唆するタカ派なドットプロットが示され、ドル買いが急加速した。ドル円は156円台を回復。短期金融市場では10月追加利上げ確率が50%程度まで引き上げられた。ユーロドルは1.14ドル台へ落破。ECBの利上げ局面終了感が強まる中、ユーロの下押し圧力が意識されている。ポンドドルも1.33ドル台へ下落。翌日の英中銀(MPC)での政策金利据え置き予想や、インフレ指標の落ち着きを受けた利上げ観測後退からポンド売りが優勢となった。市場の関心は、明日18日に政策金利発表と植田総裁の会見を控える日銀決定会合へ移っている。
(17日)
東京市場では、前日のFOMC後のドル買いが一服し、明日18日の日銀決定会合を控えたポジション調整の円買い戻しが優勢となった。ドル円は早朝に156.32円付近のタカ派FOMC後の高値をつけたが、東京午後は155.53円付近まで下落。日銀の利上げは織り込み済みとされる一方、追加利上げに対する植田総裁の姿勢を巡り思惑が交錯した。ユーロドルは前日の急落(1.1460台)から一息つき、1.1478付近まで小幅に反発。ユーロ円は早朝の179.20台から178.48円付近へ下落した。ポンドドルは一時1.3369付近まで売られた後、1.3400付近へ戻した。ポンド円は209.18円付近から208.24円付近へ円高が進行した。
ロンドン市場では、注目の英中銀(BOE)会合で、予想通り6対3の票割れで政策金利の3.75%据え置きが決定された。しかし、声明で「賃金や物価に重大な二次的波及効果の兆候は見られない」とされ次回利上げの示唆が避けられたため、市場にはハト派的と受け止められ英国債利回りが低下。ポンド売りが急速に強まり、ポンドドルは1.34台から1.3350付近へ急落、ポンド円も207.92付近まで下落した。一方、市場全体は原油安や翌日の日銀会合を控えたポジション調整でドル安・円高傾向が支配的。ドル円は155円台半ばで伸び悩み、ユーロドルは1.14台後半で底堅い展開となった。
NY市場で、ドル円は原油価格の動きに振り回され往って来いの展開。序盤は原油先物(WTI)の100ドル割れやFOMC後のドル買い一服で155円台半ばまで下落したが、原油が下げ幅を回復すると156円付近へ買い戻された。翌日の日銀決定会合を控え、日銀が連続利上げに積極的な姿勢を示さなければ、FRBのタカ派姿勢との比較から日米金利差が急速には縮小せず、再び円安が進むとの警戒感が強い。英中銀のハト派的な据え置き姿勢(国債売却計画の撤回など)を受けてポンド安が継続し、ポンド円は一時207円台へ売られた。ユーロドルは1.14ドル台での推移が続き、来週のPMI速報値への警戒感が残る。
(18日)
東京市場は、円が全面安。注目の日銀決定会合で、利上げは予想通りだったものの、全会一致ではなく2名の政策委員が据え置きを主張した。この点を受けて早期追加利上げ観測が後退し、円売りが強まった。ドル円は157.33円まで上昇した。ユーロ円は178.94円を安値に上昇基調を維持し、日銀発表後には180.67円まで上昇。ポンド円も208.25円を安値にから210.26円まで大幅に上値を伸ばした。15時30分からの植田日銀総裁会見が市場の焦点となっている。ユーロドルは1.1474ドルから1.1492ドルまでの小幅な値動き。ポンドドルは1.3353から1.3376ドルでの揉み合い。
ロンドン市場は円安が再燃。日銀決定会合では予想通り1.25%へ利上げしたが、2名の委員が据え置きを主張したことで円売りが強まった。ロンドン朝方の植田総裁会見では「政策の局面が変化した」とタカ派姿勢を示し、ドル円は157円台から156.50付近へ反落。しかし具体的な利上げ時期に言及がなく、円売りが再び優勢となり一時158円台乗せ。調整は浅く、158円付近で高止まりしている。ユーロ円は181円台半ば、ポンド円は211円台前半まで上昇。ユーロドル1.14台後半、ポンドドル1.33台後半で揉み合いとなり、円主導の展開。
NY市場は、円が急速に買い戻されドル円は156円台に下落した。日銀決定会合は市場が期待していた「かなりタカ派」な雰囲気には映らなかったことで円安の反応が強まった。ドル円も一時158円台に上昇していたものの、NY時間に入って156円台に急速に下落。日銀がレートチェックを実施したとの報道が伝わり、市場では当局のレートチェックを投機的円売りへの「新たな警告信号」と捉える見方も出ていた。
東京市場で、ドル円は154.14円付近へドル高が推移。前週の米CPI発表を経てFOMCでの利上げ観測が急浮上しており、CMEフェドウォッチの利上げ確率は約90%を維持した。インフレ懸念を背景にFRBが単発にとどまらない本格的な利上げサイクルに入る見方が強まっている。トランプ米大統領が指名したウォーシュFRB議長の判断に注目が集まる中、主要通貨に対してドル買いが広がった。ユーロドルは1.1557ドル付近、ポンドドルは1.3492ドル付近へ下落。クロス円はドル円の上昇に支えられて強含み、ユーロ円は178.47円付近、ポンド円は208.20円付近まで上昇した。オセアニア通貨安に押された豪ドル円は109.67円付近まで軟化した後、110円前半へ押し戻されている。
ロンドン市場では、東京市場でのドル買いの流れを引き継ぎ、ドル買いが継続。中東情勢の緊迫化に伴う有事のドル買いに加え、NY原油先物が一時103ドル台後半まで急伸したことでインフレ圧力が意識され、米利上げ観測が拡大した。米10年債利回りは4.96%付近と5%の大台をうかがう展開。ドル円は154.74円付近まで高値を伸ばし、9月7日以来の高値水準を記録した。ユーロドルは1.1534付近まで下落し、約1ヶ月ぶりのドル高・ユーロ安水準となった。ポンドドルも1.3473付近まで下落。クロス円ではポンド円が208.63付近まで買われる一方、ユーロは仏大統領選の世論調査で極右ルペン氏らが優勢と伝わり財政懸念から仏債が売られたため、対ポンドで軟調に推移した。
NY市場では、米10年債利回りが一時5%台へ乗せたことでドル高が加速し、ドル円は序盤に一時155.00円まで上昇した。その後は米長期金利の低下に伴い154円付近まで伸び悩む展開となった。市場ではFOMCでの利上げがほぼ確実視される一方、日本政府による過去最大級の円買い介入やIMM投機筋の円買い越し転換を経て、足元の円高は金利差に対して行き過ぎとの見方も出ている。日銀の利上げ織り込みが進む中、追加の円高には日銀の強いタカ派姿勢か米金利優位性のさらなる縮小が必要とされる。ポンドドルは1.3465ドル付近から1.35ドル台へ持ち直し、ユーロドルも1.15ドル台半ばへ戻した。英中銀は据え置き予想だが、インフレリスクからタカ派寄りの姿勢が予想されている。
(15日)
東京市場では、本日より2日間の日程で開催されるFOMCでの利上げサイクル開始が意識され、主要通貨に対してドルが堅調に推移。ドル円は154.91円付近まで上昇した。トランプ米大統領がイスラマバード覚書を再び受け入れたもののイラン戦争の年内終結は想定しにくく、石油供給不足やインフレ長期化のリスクがドルを支える要因となっている。ユーロドルは1.1532ドル付近、ポンドドルは1.3475ドル付近、豪ドルドルは0.7117ドル付近へ値を下げてドル高が進行。クロス円もドル円の上昇に連れ高となり、ユーロ円は178.69円付近、ポンド円は208.87円付近まで買われた。豪ドル円も110.46円付近まで上昇した後は買いが一巡し、110円前半で押し戻される動きとなった。
ロンドン市場では、原油高(WTI一時106ドル台)と世界的な債券安が続き、有事のドル買いとインフレ警戒による米10年債利回り(一時5.039%)の急上昇がドル買いを後押しした。ドル円はロンドン序盤に155.24付近まで買われ155円台に乗せたが、155.00円に観測されるNYカット・オプションの影響もあり、その後は154.80付近へ押し戻された。ユーロドルは1.1527付近まで下落後に1.1530-40で揉み合い。ポンドドルは英雇用指標(求人・賃金伸び減速)が弱材料となり1.3464付近まで軟化した。クロス円は堅調で、ユーロ円は179.08付近、ポンド円は209.10付近まで一時買われた。株価は欧米ともにマイナス圏で推移し、リスクオフの色彩も帯びている。
NY市場では、FOMCを翌日に控え米10年債利回りが再び5%台へ上昇する中、高金利の長期化懸念からドル買いが優勢となり、ドル円は155円台を回復した。ただし、日銀が来年3月までに計2回の追加利上げを行うとの織り込みが進んでおり、先行きの金利差縮小観測から円ショートを積み増す動きは限定的で、ドル円の上値は重い。イベント通過後に155円台を維持できなければ、数週間で152円付近まで下落するとの見方も出ている。ユーロドルは一時1.15ドル台半ばへ買い戻されたが、ECBの10月追加利上げ観測後退に伴い、オプション市場では1ヶ月物のユーロ安対策(プット買い)が優勢。ポンド円は全体的な円安の流れに乗って209円台まで連れ高となった。
(16日)
東京市場では、FOMCの政策発表を控え、ドル円は155円前半で上値の重い展開となった。朝方に155.49円付近まで買われたものの、原油先物価格の下落やイベント前のポジション調整が重石となり、155.00円付近まで下落した。市場はトランプ大統領の意向に反するFRBの利上げを織り込みつつ、ドットチャートの内容に関心を寄せている。ユーロドルは午前中に1.1532付近まで売られたが、午後には1.1552付近へ反発。ユーロ円は179.35円付近まで上昇後に179.00円付近へ押し戻された。ポンド円は15時発表の英8月CPI(前年比3.1%)が予想通りとなったものの、ドル円の失速に連れ安する形で209.48円付近から一時下落する振幅を見せた。
ロンドン市場は、FOMC発表を直前に控え、ドル売り先行後に様子見姿勢が強まる展開。ドル円は154.89付近まで下押しされた後、155円台前半へ持ち直した。ユーロドルは1.1557付近まで買われた後に1.15台前半へ収れん。ポンドドルは1.3495付近まで上昇したものの、英サービスCPIが予想を下回り、1.3460台へ軟化した。ポンド円は208.72から209.48のレンジで乱上下。市場全体としては0.25%の利上げをほぼ完全に織り込んでおり、最大の関心事はドットプロットでの金利見通しやウォーシュFRB議長の記者会見での発言に移っている。不確定要素を見極めたい意向から、主要通貨ペアは限定的な値動きに終始した。
NY市場では、FOMCで全会一致による約3年ぶりの利上げ(0.25%)と年内あと1回の追加利上げを示唆するタカ派なドットプロットが示され、ドル買いが急加速した。ドル円は156円台を回復。短期金融市場では10月追加利上げ確率が50%程度まで引き上げられた。ユーロドルは1.14ドル台へ落破。ECBの利上げ局面終了感が強まる中、ユーロの下押し圧力が意識されている。ポンドドルも1.33ドル台へ下落。翌日の英中銀(MPC)での政策金利据え置き予想や、インフレ指標の落ち着きを受けた利上げ観測後退からポンド売りが優勢となった。市場の関心は、明日18日に政策金利発表と植田総裁の会見を控える日銀決定会合へ移っている。
(17日)
東京市場では、前日のFOMC後のドル買いが一服し、明日18日の日銀決定会合を控えたポジション調整の円買い戻しが優勢となった。ドル円は早朝に156.32円付近のタカ派FOMC後の高値をつけたが、東京午後は155.53円付近まで下落。日銀の利上げは織り込み済みとされる一方、追加利上げに対する植田総裁の姿勢を巡り思惑が交錯した。ユーロドルは前日の急落(1.1460台)から一息つき、1.1478付近まで小幅に反発。ユーロ円は早朝の179.20台から178.48円付近へ下落した。ポンドドルは一時1.3369付近まで売られた後、1.3400付近へ戻した。ポンド円は209.18円付近から208.24円付近へ円高が進行した。
ロンドン市場では、注目の英中銀(BOE)会合で、予想通り6対3の票割れで政策金利の3.75%据え置きが決定された。しかし、声明で「賃金や物価に重大な二次的波及効果の兆候は見られない」とされ次回利上げの示唆が避けられたため、市場にはハト派的と受け止められ英国債利回りが低下。ポンド売りが急速に強まり、ポンドドルは1.34台から1.3350付近へ急落、ポンド円も207.92付近まで下落した。一方、市場全体は原油安や翌日の日銀会合を控えたポジション調整でドル安・円高傾向が支配的。ドル円は155円台半ばで伸び悩み、ユーロドルは1.14台後半で底堅い展開となった。
NY市場で、ドル円は原油価格の動きに振り回され往って来いの展開。序盤は原油先物(WTI)の100ドル割れやFOMC後のドル買い一服で155円台半ばまで下落したが、原油が下げ幅を回復すると156円付近へ買い戻された。翌日の日銀決定会合を控え、日銀が連続利上げに積極的な姿勢を示さなければ、FRBのタカ派姿勢との比較から日米金利差が急速には縮小せず、再び円安が進むとの警戒感が強い。英中銀のハト派的な据え置き姿勢(国債売却計画の撤回など)を受けてポンド安が継続し、ポンド円は一時207円台へ売られた。ユーロドルは1.14ドル台での推移が続き、来週のPMI速報値への警戒感が残る。
(18日)
東京市場は、円が全面安。注目の日銀決定会合で、利上げは予想通りだったものの、全会一致ではなく2名の政策委員が据え置きを主張した。この点を受けて早期追加利上げ観測が後退し、円売りが強まった。ドル円は157.33円まで上昇した。ユーロ円は178.94円を安値に上昇基調を維持し、日銀発表後には180.67円まで上昇。ポンド円も208.25円を安値にから210.26円まで大幅に上値を伸ばした。15時30分からの植田日銀総裁会見が市場の焦点となっている。ユーロドルは1.1474ドルから1.1492ドルまでの小幅な値動き。ポンドドルは1.3353から1.3376ドルでの揉み合い。
ロンドン市場は円安が再燃。日銀決定会合では予想通り1.25%へ利上げしたが、2名の委員が据え置きを主張したことで円売りが強まった。ロンドン朝方の植田総裁会見では「政策の局面が変化した」とタカ派姿勢を示し、ドル円は157円台から156.50付近へ反落。しかし具体的な利上げ時期に言及がなく、円売りが再び優勢となり一時158円台乗せ。調整は浅く、158円付近で高止まりしている。ユーロ円は181円台半ば、ポンド円は211円台前半まで上昇。ユーロドル1.14台後半、ポンドドル1.33台後半で揉み合いとなり、円主導の展開。
NY市場は、円が急速に買い戻されドル円は156円台に下落した。日銀決定会合は市場が期待していた「かなりタカ派」な雰囲気には映らなかったことで円安の反応が強まった。ドル円も一時158円台に上昇していたものの、NY時間に入って156円台に急速に下落。日銀がレートチェックを実施したとの報道が伝わり、市場では当局のレートチェックを投機的円売りへの「新たな警告信号」と捉える見方も出ていた。

